万能型ストライカーとして活躍するソン・フンミン(27・トッテナム)が、プロデビュー以降初となる1シーズン10ゴール10アシストに挑む。
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ソン・フンミンは2010年にブンデスリーガのハンブルクでプロデビューしてから、これまで10シーズンを欧州で過ごしている。シーズン別で見ると2017-2018シーズンに18G11Aを達成したことはあるが、リーグ単体の記録としてはまだ10G10Aを達成したことがない。
今シーズン、ソン・フンミンはプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグ合わせて10G9Aを記録している。リーグだけでは5G7Aだ。
シーズン10G10Aは、プレミアリーグでそう簡単に出る記録ではない。
2014-2015シーズン以降、プレミアリーグで10G10Aを達成した選手はわずか10人に過ぎない。
2015-2016シーズンはリヤド・マフレズ(当時レスター・シティ所属、17G11A)、2016-2017シーズンはアレクシス・サンチェス(当時アーセナル所属、24G10A)、2017-2018シーズンはモハメド・サラー(リバプール、32G10A)とラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ、18G11A)、マフレズ(シティ、12G10A)、レロイ・サネ(シティ、10G15A)、クリスティアン・エリクセン(トッテナム、10G10A)らが達成した。
そして2018-2019シーズンは、エデン・アザール(当時チェルシー所属、16G15A)、スターリング(17G10A)、サネ(10G10A)ら3人が達成した。1シーズンで平均2人程度が、10G10Aを達成しているといっていい。
10G10Aは“万能型ストライカー”を象徴する記録だ。決定力の高さはもちろん、貢献的なプレーで仲間のゴールを演出することで可能となるからだ。
特にアシストの場合、仲間との連携が重要となる。だからこそ、1シーズンで10G10Aを達成した選手はリーグ屈指の選手として評価されるのだ。
今シーズンのプレミアリーグ第17節終了時点で5G5A以上を達成した選手は、ソン・フンミン(5G7A)、ケヴィン・デ・ブライネ(シティ、6G10A)、サディオ・マネ(リバプール、9G5A)、ラウール・ヒメネス(ウォルヴァーハンプトン、6G5A)の4人のみ。
この選手たちが、今シーズンの10G10A達成者の有力候補と見ていいだろう。
ソン・フンミンにはプロデビュー以降、最多となるゴール+アシスト数を達成するチャンスが迫っている。過去には2017-2018シーズン(18G11A)と2018-2019シーズン(20G9A)に、合計29のゴール+アシスト数を記録した。
序盤の絶不調から脱しつつあるチームとともに、ソン・フンミンも素晴らしいパフォーマンスを見せ続けている。残りのシーズンも、彼から多くのゴールやアシストが生まれることに期待したい。
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