東京ドームで行われる「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に出場する野球韓国代表が、いよいよ日本へと出発した。
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韓国代表率いるリュ・ジュンイル監督は11月14日、金浦(キムポ)国際空港で出国直前に報道陣の取材に応じ、大会に臨む意気込みを伝えた。
指揮官は「優勝も重要だが、若い選手たちが経験を積み、国家代表の世代交代を成し遂げられるようにしたい。そのうえで、大会で良い成績を挙げられるよう、しっかり準備する」と語った。
韓国代表は今月6日から大邱(テグ)サムスン・ライオンズ・パークで集まり、アジアプロ野球チャンピオンシップに向けた練習を行っていた。出国前日の13日までトレーニングと練習試合を続け、着実に強化を図った。
ただ、大会直前にメンバー変更があった。
LGツインズとKTウィズの韓国シリーズが13日まで行われた影響で、当初選ばれていた両球団所属選手を全員メンバーから外した。代わりに、大邱キャンプでともに練習をしてきた予備エントリーから代替選手を選出した。
外れたのはLGのチョン・ウヨン(24)とムン・ボギョン(23)、KTのパク・ヨンヒョン(20)とカン・ベクホ(24)だ。
特にカン・ベクホは10月下旬のチーム内紅白戦で脇腹を負傷したため、交代が確実とされていた。
彼らの代替選手には、投手のシン・ミンヒョク(24、NCダイノス)とチョ・ビョンヒョン(21、SSGランダース)、野手のナ・スンヨプ(21、ロッテ・ジャイアンツ)とムン・ヒョンビン(19、ハンファ・イーグルス)が選出され、同日出国した。
リュ・ジュンイル監督は代替選手について、「練習の成果を見て問題ないと判断し、選出した」と説明。大邱キャンプの練習成果については「尚武と2試合を行った。概ね主軸の打者と投手のコンディションは良さそうだ」と満足感を示した。
韓国代表は14日に東京へ向かい、16日にオーストラリアとの初戦を戦う。
そして、大会2日目の17日に井端弘和新監督率いる侍ジャパンと対戦し、18日には台湾と対戦する。
リュ・ジュンイル監督は日本の戦力について「良いと思う」と評価し、「まだ先発投手は決まっていないが、最善を尽くす」と意欲を示した。
ただ、KTの守護神パク・ヨンヒョンがメンバーを外れたことで、指揮官の計画にも多少の支障が生じた。
パク・ヨンヒョン不在の抑えについてチョン・ヘヨン(22、KIAタイガース)とチェ・ジミン(20、KIAタイガース)の起用を示唆したリュ・ジュンイル監督は、「杭州アジア大会以降、若い選手が自信をたくさん得たと思う。今大会を通じて経験を加え、国家代表の世代交代を実現したい」と明らかにした。
リュ・ジュンイル監督は今年9~10月に行われた杭州アジア大会でも韓国代表の指揮を執り、24歳以下及びプロ4年目以下の有望株を中心に構成したチームを金メダルに導いた。そして今回のアジアプロ野球チャンピオンシップも、大会が連続する側面も考慮してリュ・ジュンイル監督が指揮を執る。
今年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では1次ラウンド敗退、東京ドームの地で屈辱を味わった韓国代表だが、同じ舞台で今度は成功的な世代交代を成し遂げることができるだろうか。
(記事提供=OSEN)
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