川崎フロンターレとAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で同組の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は、Kリーグ1(1部)2連覇達成もあくまでアジアの舞台を見据えている。
蔚山は本日(11月7日)21時(日本時間)より、マレーシアのスルタン・イブラヒム・スタジアムで行われるACLグループI第4節でジョホール・ダルル・タクジムと対戦する。
去る10月29日のKリーグ1第35節で大邱(テグ)FCを2-0で下し、早期優勝を確定した蔚山は、クラブ史上初のリーグ2連覇に成功した。
リーグ戦は今後3試合残っているものの、すでにトロフィーを確保した蔚山はACLに集中できる環境を整えた。
蔚山は現在、ACLグループIで2勝1敗(勝ち点6)とし、3戦全勝の川崎F(勝ち点9)に次いで2位としている。1勝2敗のジョホール(勝ち点3)の追撃をかわすためには、今回のアウェイゲームで必ず勝利しなければならない。
去る10月24日、ホームで行われたジョホールとの第3節では、数的不利の状況でもDFチョン・スンヒョン(29)の先制点、スウェーデン人MFグスタフ・ルドヴィグソン(30)の2得点で3-1の完勝を収めた。
昨年のACLグループステージではジョホール相手に2戦全敗を喫した蔚山だが、今大会ではホームで雪辱に成功した。
何より、ジョホール戦の勝利でチームは勢いに乗り、続く大邱戦でも勝ち星を挙げてリーグ優勝を早期確定した。
蔚山を率いるホン・ミョンボ監督は6日、ジョホール戦の前日記者会見に出席し、「この試合は我々がトーナメントに進出するうえで重要な試合だ。前回のホームゲームでは我々がジョホールに勝利しただけに、相手もしっかり準備して来るだろう」と警戒した。
また、「Kリーグ早期優勝がACLに及ぼす影響」について問われると、指揮官は「優勝は確定したが、まだセレモニーはしていない。それだけ選手たちがACLに集中し、真剣に取り組んでいる」と強調した。
東南アジア特有の高温多湿な気候に直面している蔚山は、マレーシア現地警察官のエスコートを受けながら順調にトレーニングに臨んでいる。
ホン監督は現地の気候に関する質問に、「それ(気候)に対して準備をする方法はない。気温が高く、じめじめしているというのが韓国との差ではあるが、韓国も異常気象によって(現在は)それほど寒くはない」と、あまり気にしない様子を伝えた。
記者会見に同席したFWキム・ジヒョン(27)は、「ACLに全力で集中できる環境になったので、それに合わせて準備をしている。連続でジョホールと対戦する状況だが、最高のコンディションで試合に臨むつもりだ」と覚悟を明らかにした。
なお、風邪を引いたMFイ・チョンヨン(35)、軽傷を負ったルドヴィグソン、そしてスウェーデン人MFダリヤン・ボヤニッチ(28)が、今回のジョホール遠征に同行していない。
直近数試合で中盤を支えてきたイ・チョンヨンやボヤニッチがともに不在という状況なだけに、MFキム・ソンジュン(35)やMFイ・ギュソン(29)などの役割が重要になっている。
また、大邱戦でゴールを決めたMFキム・ミンヒョク(31)、アシストを記録したMF江坂任(31)らの活躍も求められている。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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