元ジュビロ磐田、ガンバ大阪の元韓国代表FWイ・グノ(38、大邱FC)が、現役引退発表後の心境を語った。
イ・グノは10月18日、ソウル龍山区(ヨンサング)のナインツリープレミアロカウスホテルで行われた「HANA 1Q Kリーグ1ファイナルラウンド2023メディアデー」に参加し、報道陣の取材に応じた。
去る16日、2023年シーズン限りでの現役引退を発表したイ・グノ。
「最初に(引退の)話が出たとき、チームメイトたちは半信半疑だった。“グノさん、ああ言いながら来年もまたやるだろう”と。いざ実際に引退発表の記事が出て、初めて信じていた」と笑いながら語った。
1985年4月11日生まれのイ・グノは、2004年に仁川(インチョン)ユナイテッドを通じてプロ入りし、2007年に大邱(テグ)FCに移籍。その後、2009年にジュビロ磐田に加入すると、2010年夏にはガンバ大阪に移籍し、日本ではJ1リーグ通算88試合32ゴールを記録した。
以降、2012年に蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を通じて韓国復帰後は、兵役のため軍隊チームの尚州尚武(サンジュ・サンム/現・金泉尚武)でのプレーを経て、アル・ジャイシュ(カタール)、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、済州(チェジュ)ユナイテッド、江原(カンウォン)FCと渡り歩いた。
そして、2018年夏に蔚山に2度目の加入を果たすと、2021年にはレンタル移籍で大邱に13年ぶりに復帰。翌2022年から完全移籍加入し、復帰3年目の今季を終えてスパイクを脱ぐことを決断した。
Kリーグでは通算385試合80ゴール53アシストを記録し、代表でもAマッチ通算84試合19ゴールをマークした。2014年ブラジルW杯にも出場し、グループステージ初戦のロシア代表戦でゴールを決めた。
イ・グノは引退決心時に妻と交わした会話について聞かれると、「最初は妻も“今年本当にするの?”と聞き返した。泣きそうになっていた。妻は正直、もっと現役を続けてくれることを望んでいたが、私の意見を尊重してくれた。引退の話が出るたびに泣きそうになるから、もうやめようと思う」と答えた。
また、引退後については「まずはほかのことを考えるより、育児に専念しようと思う。本当に可愛らしい子どもが生まれたのだが、思ったよりも育児が体に合う。もっとやってみようと思う」と笑顔で語った。
イ・グノは2016年11月、6歳年下の妻と結婚し、今年2月に第一子となる息子ユアンくんが誕生していた。
そんなイ・グノの引退試合はファイナルラウンド最終戦、来る12月3日にホームのDGB大邱銀行パークで行われるKリーグ1第38節となるが、奇遇にも相手は自身がプロデビューした古巣の仁川だ。
「仁川は自分がデビューしたチームだが、現役最後に対戦することになった」というイ・グノは、「このようなストーリーが、私にとっては大きな意味がありそうだ。仁川のファンも喜んでくださったらありがたい」と伝えた。
また、選手生活の間に複数のチームを渡り歩いたことについては、「自分は1~2年プレーして新たな挑戦をすることがいつも好きだった。ただ重要なのは、そのチームにいるときは常に最善を尽くしたということだ。そして、(新天地では)スタートだけではなく終わり方も重要だと思い、いつも良い気持ちで交流し、また別のチームに移っていった」と力を込めて語っていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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