予見された手順だ。
韓国バレーボール協会は10月8日、男女バレーボール韓国代表の両監督との契約終了を発表した。
協会は「イム・ドホン男子代表監督の任期は杭州アジア大会を最後に終了した。セサル・エルナンデス・ゴンザレス女子代表監督は、2024年パリ五輪出場が事実上難しくなったため、契約を終了することで相互合意した」と伝えた。
韓国の男女バレー代表はこれ以上底がないというところまで落ちぶれた。
最近まで行われた杭州アジア大会で、男子バレーはベスト12で敗退し、61年ぶりのメダルなしという不名誉を抱いた。女子バレーもベスト8を越えられず、2006年ドーハ大会以来17年ぶりにメダル獲得に失敗した。
まさに“大惨事”だ。選手を構成し、戦術・戦略を練る監督に対する評価は結果が重要視される。そのため、男女両監督が退くことは予見された手順だ。
結果だけでなく、過程での成果ですら微々たるものだ。
男女バレーともに“世代交代”を宣言して国際大会に出場したが、慰めとなる要素は見つからなかった。
男子バレー代表はアジア大会直前、若手中心のメンバーでアジア選手権に臨んだが、国際舞台で目立った活躍を見せた選手はいなかった。
女子バレー代表もFIVBバレーボールネーションズリーグを皮切りに、アジア選手権、パリ五輪予選と複数の大会を消化したが、希望を見出すことは難しかった。
こうして男女ともに凄惨な結果に終わると、墜落を見守っていた韓国バレーボール協会が公式に立場文を発表した。
協会は男女バレー代表監督の契約終了を発表すると同時に、「今後の国家代表チーム運営方向を熟慮し、2028年ロサンゼルス五輪、2032年ブリスベン五輪出場のため新たな絵を描こうと思う。協会から骨身を削る刷新を通じて、韓国バレーボールが成長痛を経て新しく生まれ変わるよう、中長期的な発展計画を樹立・実行する」と伝えた。
それとともに、「協会の男女競技力向上委員長は成績不振に対する責任を負って辞意を表明した状況だ。外部関係者を主軸とする公聴会を開催し、国家代表チームの競技力向上のための各界各層の非難と叱責を謙虚に受け入れて反省するとともに、協会が進む方向性を設定しようと思う。また、国家代表の競技力向上のため最適な指導者を選抜するために心血を注ぎ、選手たちが最上の競技力を披露できるよう支援を惜しまない」と付け加えた。
もっとも、協会のこのような“対処”は多少遅れたものと捉えられてもおかしくはない。
墜落するところがこれ以上ない状況まで手をこまねいたという批判も避けられないが、“これ以上”が重要だ。将来を見据え、計画を一つ一つ立てていくことが必要だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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