杭州アジア大会で見せた北朝鮮選手の“非マナー”態度にネット上で批判が相次いでいる。
ここ数年はコロナ禍の影響もあって国際舞台から姿を消していた北朝鮮は、今回の杭州アジア大会で5年ぶりにスポーツの国際大会に復帰した。
ところが、競技場で見せた北朝鮮の選手たちの行動に、各国で悪評が続いた。
柔道男子73kg級の決勝では南北対決が実現した。
韓国のカン・ホンチョルと北朝鮮のキム・チョルグァンは2018年の世界選手権に南北合同チームでともに出場した親交があり、今回も温かい姿が期待された。
ただ、実際には予想と異なる姿が見られた。試合は北朝鮮のキム・チョルグァンが一本勝ちしたが、敗れたカン・ホンチョルが握手を求めるも、キム・チョルグァンはこれを拒否してそのままコートを後にした。
礼儀を重んじる柔道で敗者からの握手を拒否したのは勝者の姿らしくないという点で、キム・チョルグァンには非マナーだという指摘が相次いだ。
同じく南北対決が繰り広げられた射撃でも、北朝鮮の無礼は続いた。
射撃男子10mランニングターゲット団体戦で、韓国は接戦の末北朝鮮に勝利した。
韓国は2位の北朝鮮と合計点は1668点で同じだったが、インナーテン(10点中央)の回数で上回った。韓国は39回、北朝鮮は29回だった。
沈痛な表情でメダルを受け取った北朝鮮の選手たちは、韓国国旗が上がり韓国国歌が流れている間も、視線を国旗に向けず別の場所を凝視していた。
さらには記念写真も一緒に撮らなかった。国際大会ではメダリストが1位の壇上に上がり、記念写真を撮ることが慣例だが、北朝鮮の選手たちは微動だにしなかった。
結局、韓国の選手が壇上を降りたことで、ようやく団体写真を撮ることができた。
北朝鮮の“撮影拒否”の現場に居合わせた射撃韓国代表のハ・グァンチョルは、『MBC』とのインタビューで「最初は握手しようとしたが、それができない状況だった。そこで“(壇上に)上がって一緒に写真を撮ろう”と伝えると、体で表現したようだが、“上がってはいけない”という表現だったようだ」と伝えた。
ネットユーザーたちは「21世紀にもあのようなスポーツマナーのない人がいるのか」「数十年前から今も変わっていない」と北朝鮮を批判した。
北朝鮮のテレビ局はサッカーの試合で韓国を「傀儡」と表現した。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、北朝鮮が韓国相手に4-1で大勝した女子サッカー準々決勝について、「我がチームが傀儡チーム相手に4-1という圧倒的な点数差で大勝した」と報じていた。
また、男子サッカー準々決勝の日本戦でも、北朝鮮の選手たちが何度も過激な場面を繰り広げた。
後半28分、北朝鮮のキム・ユソンは水を配っていた日本のスタッフから無理やり水を奪うと、左手を振り上げてスタッフの顔を殴ろうとする行動をし、最終的に警告を受けた。
その後、北朝鮮の選手が主審に暴力的な行動をする場面もあった。PKが決勝点となり日本が2-1で勝利した試合後、北朝鮮の選手たちは直ちに主審に詰め寄り、激しく抗議する姿を見せた。特にキム・ギョンソクは2度も腕で主審を押しのけるなど、過度な行動にも出ていた。
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