韓国男子テニス界の看板スター、クォン・スンウ(25)が杭州アジア大会で物議を醸す行動を起こし、最終的に謝罪した。
世界ランキング112位のクォン・スンウは9月25日(日本時間)、中国・浙江省の杭州オリンピックスポーツセンターで行われた杭州アジア大会のテニス・男子シングルス2回戦で、同636位のカシディット・サムレス(22、タイ)に1-2(3-6、7-5、4-6)で敗れた。
第4シードで2回戦から登場したクォン・スンウは、まさかの初戦敗退という屈辱に終わった。
今年2月に右肩を負傷し、8月の全米オープンで約6カ月ぶりに復帰したクォン・スンウだが、現在まで本来のパフォーマンスを取り戻せずにいる。
そのような自身のふがいなさもあってか、サムレスに敗れた試合終了後には怒りのままに自らのラケットを破壊。さらにはベンチも数回殴りつけるなど、多くの大会関係者が周囲にいるなか苛立ちを抑えられなかった。
これだけでなく、サムレスが審判と握手をした後、クォン・スンウにも握手を求めたにもかかわらず、彼はそれを無視した。
もちろん、衝撃の敗戦による怒りはあるだろう。とはいえ、例え負けたとしても対戦相手と握手を交わすことは基本的なマナーだ。
何より、クォン・スンウは今回、個人でツアーに出場しているわけではなく、韓国代表の看板を背負ってアジア大会という国際舞台に臨んでいる。個人の自分勝手な行動によって、国家が恥をかくことになる。
そんなクォン・スンウの“非マナー”には香港メディア『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』など複数の海外メディアも反応しており、現在まで集中的な批判が続いている。
ただ、試合を終えてクォン・スンウも冷静さを取り戻したようだ。
韓国テニス協会は試合翌日の9月26日、「クォン・スンウが午前中にタイ選手団の練習場を訪れ、相手に謝罪し、“試合を頑張れ”という話をした。相手も“大丈夫だ”と、お互いに上手く解決したという」と、選手間で問題が解決したことを明らかにしていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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