杭州アジア大会のU-24韓国代表が、徹底した選手管理とチームマネジメントでグループステージを戦っている。
ファン・ソンホン監督率いるU-24韓国代表は、9月21日に行われた杭州アジア大会・男子サッカー競技のグループE第2節でタイに4-0で勝利した。
9-0を記録した第1節のクウェート戦に続く複数得点での勝利で、韓国は最終節を残してグループ首位を確定し、決勝トーナメント進出を決めた。
指揮官はタイ戦でローテーションを稼働した。第1節から先発を5人入れ替えた。いずれも初戦で途中出場、あるいは出場なしだったメンバーが先発に名を連ねた。
DFイ・ジェイク(24、ソウルイーランドFC)がDFパク・ジンソプ(27、全北現代モータース)のパートナーとして初出場し、9月上旬にA代表の欧州遠征に参加していたDFソル・ヨンウ(24、蔚山現代)とMFホン・ヒョンソク(24、KAAヘント)が初先発の機会を得た。そのほか、FWパク・ジェヨン(23、全北現代モータース)とFWアン・ジェジュン(22、富川FC 1995)も初めて先発入りした。
19日の第1節クウェート戦から中1日の連戦ということもあり、先の戦いを見据えても大幅なメンバー変更は避けられなかった。それでも、韓国は勝利という結果を収めた。
前半で4得点を記録したことで、ファン監督は後半に入り積極的に交代カードを切り、各選手の出場時間を適切に分配した。
今回選ばれたメンバー22人をフル活用している。第1~2節で出場がなかったフィールドプレーヤーは、負傷から回復中のFWソン・ミンギュ(24、全北現代モータース)と21日に合流したばかりのMFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)の2人だけだ。
そのほか、元モンティディオ山形のGKミン・ソンジュン(24、仁川ユナイテッド)、GKキム・ジョンフン(24、江原FC)のキーパー2人も出場していない。
タイ戦ではイ・ジェイクのほかDFキム・テヒョン(23、ベガルタ仙台)も活用し、DFイ・ハンボム(21、ミッティラン)の温存にも成功した。それだけ徹底した管理と計画のなかで大会を戦っている。
特にパク・ジンソプはタイ戦の後半7分、コーナーキックの場面でキッカーを務めようとコーナーフラッグに近寄ったが、プレーを始めなかったことで主審からイエローカードを提示された。
これも計画されたシナリオだ。第1節ですでにイエロー1枚をもらっていたパク・ジンソプは、第2節で累積2枚目となり第3節が出場停止となった。
ただ、決勝トーナメント1回戦には出場できる。重要なトーナメントの始まりであり、オーバーエイジ枠としてチーム内での位置が重要なだけに、戦略の一環として故意にカードをもらったわけだ。
韓国はファン監督の下、徹底した管理と計画のなかで金メダル獲得に向けて一歩ずつ前進している。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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