大谷翔平に「故意死球」発言で“炎上”韓国投手のその後…「誰よりも心強い守護神」と絶賛のワケ

かつて大谷翔平(29、ロサンゼルス・エンゼルス)への「故意死球」発言で猛非難を浴びたコ・ウソク(25、LGツインズ)が、ここ最近は好調ぶりを見せつけている。

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150kmをゆうに超える大砲のようなストレートを、ストライクゾーン上段に正確に差し込む。打者のタイミングは遅れ、どう当ててもバットが押されてしまう。

かと思えば、鋭く落ちるカーブでさらにタイミングと視野を揺さぶる。そして、最後は再びストレートを投じて凡打で処理する。

最近、完璧な投球で最後のイニングを担当するコ・ウソクの投球内容だ。

「自信がある」笑顔のコ・ウソク

本来の姿を取り戻した。シーズン後半に入り、42セーブを記録して韓国プロ野球史上最年少40セーブの主人公となった2022年と似た数字が表示される。

コ・ウソクは昨シーズン、防御率(1.48)、WHIP(0.96)、被安打率(0.173)などでキャリアハイを達成した。

そして今季、8月24日までのシーズン後半の記録は、防御率1.32、WHIP 0.73、被安打率0.149としている。

コ・ウソク

シーズン前半は2度の負傷の影響で、本来のコンディションを取り戻すことができなかったが、7月から正常軌道に乗った。

現在、9回のセーブの状況でどの球団よりも心強い守護神を保有しているLGだ。このペースを維持すれば、2年連続防御率1点台も可能だ。

そして、コ・ウソクの大活躍は、来る9月22日に招集される杭州アジア大会の野球韓国代表にとっても大きな希望となる。

主力打者として期待されたイ・ジョンフ(25、キウム・ヒーローズ)の負傷離脱をはじめ、負傷やコンディション低下に苦しむ選手が多い状況だ。

それでも、幸いにもクローザーは絶頂のコンディションを誇っている。なんとか8回までリードを得られれば、9回にコ・ウソクが登板して勝利を完成するという信頼が生まれている。

もしかしたら、誰よりもコ・ウソク自身がアジア大会に向けて切歯腐心している可能性が高い。

高校時代の膝の十字靭帯断裂で兵役免除となっているため、アジア大会金メダル獲得で得られる兵役特例の恩恵とは無関係だが、彼はこれまでの国際大会で思うような活躍を見せられずにいた。

特に今年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が残念だった。

2月の米アリゾナ州でのキャンプまでは絶頂のコンディションを誇っており、メジャーリーグのスカウトたちもコ・ウソクの投球一つひとつをチェックしていた。

アメリカ現地のファンがコ・ウソクに近づき、サインと写真を要請するなど、WBCがコ・ウソクの名を広く知らせる機会になると見られていた。

ところが、WBC目前に行われたオリックス・バファローズとの強化試合で負傷降板という予期せぬアクシデントに見舞われ、結局WBC本大会では1試合も登板できなかった。

オリックス戦で負傷降板した当時のコ・ウソク

大会後、所属球団に復帰してからもシーズン序盤は欠場を余儀なくされた。いつになく充実したオフシーズンを過ごしたはずが、積み上げてきたものすべて崩れてしまうようだった。

ただ、崩れることはなかった。4月末には一度も経験したことのない腰痛を感じ、再び1カ月間離脱したが、現在のコンディションは最高だ。

コ・ウソク自身、「7月からは良かったときの姿に戻ったようだ。自信がある」と笑顔で語っていた。

アジア大会のような短期決戦では投手陣が特に重要だ。計画した勝利の公式が崩れてしまえば、万が一の際の“火消し”をする余裕がない。だからこそ、継投については常に頭を悩ませてきた。

それでも、コ・ウソクが好調を続けられれば、アジア大会でも最終回を心配する必要はなさそうだ。

韓国野球のアジア大会4連覇、そして所属するLGの29年ぶり首位獲得。2つの大業を達成するためにはコ・ウソクの存在が必要不可欠だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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