ロサンゼルス・エンゼルスが、大谷翔平(29)とともに打線をけん引する中心打者2人をトレードで獲得した。
『MLB.com』は7月31日(日本時間)、「エンゼルスがコロラド・ロッキーズから外野手ランドル・グリチャック、一塁手C・J・クロンを獲得し、マイナー投手2人とのトレードに踏み切った」と報じた。
現地情報筋によると、エンゼルスは右腕投手ジェイク・マッデン(21)、左腕投手メイソン・オルブライト(20)をロッキーズに差し出す代わりに、グリチャック(31)とクロン(33)とともに最大約200万ドル(日本円=約2億8000万円)を受け取る条件で今回のトレードに合意した。
2009年にMLBドラフト1巡目(全体24位)でエンゼルスと契約したグリチャックは、エンゼルス傘下マイナーを経て2014年にセントルイス・カージナルスでメジャーデビューし、その後トロント・ブルージェイズを経由して2022年からロッキーズでプレーしていた。
メジャー通算成績は1086試合出場の打率0.251、183本塁打、539打点、511得点、OPS(出塁率+長打率)0.766で、今季はロッキーズで63試合出場の打率0.312、8本塁打、27打点、40得点、OPS 0.869と活躍中だった。
グリチャックは外野のすべてのポジションをこなすことができ、7月の成績も15試合6本塁打、OPS 1.137と絶頂の打撃感覚にある。なお、2023年シーズン終了後にはFA(自由契約選手)資格を得る。
クロンも2011年のMLBドラフト1巡目(全体17位)でエンゼルスの指名を受け、2014年にメジャーデビューした。以降、タンパベイ・レイズ、ミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガースなどでプレーしていた。
クロンのメジャー通算成績は1033試合出場の打率0.260、186本塁打、599打点、463得点、OPS 0.794で、今季は55試合出場の打率0.259、11本塁打、32打点、31得点、OPS 0.773を記録していたが、シーズン途中に古巣に復帰することになった。
クロンはメジャー通算10年間で25本塁打を放ったシーズンを4回記録するなど、長打力を強みとする打者だ。
『MLB.com』は「2014年以来のポストシーズンを狙うエンゼルスがトレード市場で攻撃的な動きを見せている。彼らはルーカス・ジオリトとレイナルド・ロペスの2投手をトレードで獲得し、今回もクロンを獲得した」と、エンゼルスの歩みに注目した。
エンゼルス打線で孤軍奮闘中の大谷も力を得る見通しだ。
看板打者のマイク・トラウト(31)とアンソニー・レンドン(33)が負傷者リストに入ったなか、グリチャックとクロンの合流で中心打線の戦力が補強された。
今後、トラウトやレンドンが復帰した際には、エンゼルス打線が今まで以上の強烈な火力を誇るものと予想される。大谷がこれ以上、打線で孤独に寂しく戦うことはない。
(記事提供=OSEN)
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