名古屋生まれで元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)氏を父親に持つイ・ジョンフ(24)の負傷に、アメリカメディアも関心を示しているようだ。
アメリカメディア『MLBトレードルーマーズ』は7月25日(日本時間)、「イ・ジョンフがシーズンアウトの足首手術を必要としている」と明らかにした。
イ・ジョンフは22日、釜山(プサン)の社稷(サジク)野球場で行われたロッテ・ジャイアンツ戦の試合中、守備時に左足首の痛みを訴えて交代した。
その後、キウムは24日に「イ・ジョンフが精密検査を受けた結果、左足首の伸展部分の損傷と診断された。伸展部分の損傷は、足首の腱を包む膜が損傷したもので、治療のためには縫合手術が必要だ」と明らかにした。
イ・ジョンフの手術日は追加検査後に決まる予定だ。
手術後のリハビリは約3カ月程度と予想されている。回復速度によってはイ・ジョンフの復帰時点が変わる可能性もあるが、現時点では事実上のシーズンアウトとみられている。
イ・ジョンフは今季終了後、ポスティングシステムを通じて米メジャーリーグに挑戦する予定だ。
昨季に打率0.349、23本塁打、113打点、出塁率0.421、OPS(出塁率+長打率)0.996など韓国プロ野球トップクラスの記録を残しただけに、イ・ジョンフはMLBでも注目の存在だった。
今季もシーズン序盤の不振を乗り越え、負傷前までに85試合出場の打率0.319、6本塁打、45打点、OPS 0.863を記録していたなか、突然の負傷に見舞われる形となった。
耐久性の問題も提起されかねない状況であるため、イ・ジョンフにとっては残念な負傷であることは間違いない。
それでも、イ・ジョンフの負傷がメディアに取り上げられるほど、彼のことをアメリカも関心を持っている点は一種の慰めになるはずだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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◇イ・ジョンフ プロフィール
1998年8月20日生まれ。日本・愛知県名古屋市出身。身長185cm。韓国のプロ野球選手。キウム・ヒーローズ所属。父親は1998~2001年に中日ドラゴンズに在籍したイ・ジョンボム(李鍾範)。高校卒業後の2017年にプロデビューし、同年の新人王を受賞。ゴールデングラブ賞(NPBのベストナインに相当)に2018~2022年の5年連続で選ばれており、2022年はシーズンMVPと打撃5冠(首位打者、最多安打、最多打点、最高長打率、最高出塁率)に輝いた。2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した。2023シーズン終了後のメジャーリーグ進出を表明している。愛称は「韓国のイチロー」。
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