1軍選手の平均年俸1位のロッテ・ジャイアンツが最下位。韓国プロ野球の年俸に変化あるか

韓国プロ野球2019年シーズンの成績表は、各球団の1軍選手(年俸上位27人基準)の平均年俸と比例していない。

1軍選手の平均年俸が最も高い球団であるロッテ・ジャイアンツは、勝率3割台でリーグ最下位という結果に終わった。一方で平均年俸4位の斗山ベアーズは、5年連続で韓国シリーズに進出し、統合優勝を達成した。

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巨額を投資してもそれに見合った成績を残せなかったチームは、厳しい減俸を受ける可能性があり、投資に見合った成績をあげたチームは当然、投資規模が大きくなることもある。球団別1軍選手の年俸に、どんな変化が起こるかが気になる理由だ。

今季、ロッテ1軍選手の平均年俸は3億4570万ウォン(約3460万円)で、10球団のなかで1位だ。2018年の韓国シリーズ優勝チームSKワイバーンズが3億2281万ウォン(約3228万円)で続き、2017年の優勝チームKIAタイガースは前年比16.6%減のなかでも3億563万ウォン(約3056万円)で3位となっている。

SKは2019年シーズンを通して1位を維持したものの、終盤に崩れてしまった。それでも昇給する要因がある。一方のKIAは7位に沈み、ポストシーズン進出にも失敗して下落幅は大きくならざるを得ない。

2億6104万ウォン(約2610万円)で年俸4位だった斗山は、統合優勝によって年俸が引き上げられる理由は大きい。ただしフリーエージェント(FA)契約は、オ・ジェウォンが唯一だ。大幅な上昇はないと思われる。

2019年の韓国シリーズを制した斗山ベアーズ

韓国シリーズに進出したキウム・ヒーローズは、1軍選手の平均年俸が1億9352万ウォン(約1935万円)で、9位にしかならない。平均年次7年で、最も選手団の年齢が若いうえに、超高額年俸の選手はパク・ビョンホ(15億ウォン=約1億5000万円)が唯一だ。

選手たちの年俸は、その年の成績に基づいて騰落が繰り返される。もちろん年俸には通算成績が反映されるので、その規模が半減したり、倍増したりするケースは稀だ。そうなると選手団の年俸に突然、大きな変化をもたらしてくるのはFA契約だろう。

選手数人分を1人の選手に費やすほどの大型契約がなされれば、選手団の年俸は瞬間的に急上昇する。FA契約と解除が選手団の年俸に絶対的な影響を与える。

実際に各チームの状況を見てもそうだ。

NCダイノスは2018年冬、FAのヤン・ウィジを引き入れながら、27人の平均年俸が2億5493万ウォン(約2549万円)と、前年比47.5%も増加した。FA年俸が球団平均年俸に占める割合の大きさを端的に示している。

ロッテも同じだ。ロッテの高額年俸順位を見ると、イ・デホ25億ウォン(約2億5000万円)、ソン・アソプ15億ウォン(約1億5000万円)、ミン・ビョンホン12億5000万ウォン(約1億2500万円)と、FA契約の3人の合計がおよそ52億5000万ウォン(約5億2500万円)にもなる。

ロッテ・ジャイアンツのイ・デホ

ロッテの年俸上位27人の総額93億3400万ウォン(約9億3340万円)だが、前出の3人が占める割合は半分を超える。来年も契約が維持されるため、年俸総額の変化は大きくない見通しだ。

今季FA承認選手19人のうち、捕手イ・ジヨンと外野手ユ・ハンジュンの2人だけが契約のニュースを発表した。どちらも前所属球団であるキウム、KTウィズと契約しており、移籍はなかった。

残るFA選手 17人の動向に基づいて各球団の平均年俸も変化するだけに、注目してみたい。

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