後輩に暴行を加えた韓国プロ野球選手に出場停止処分が下された。
韓国野球委員会(KBO)は7月19日、KBOカンファレンスルームで賞罰委員会を開催。SSGランダースが13日にウェーバー公示を要請した投手イ・ウォンジュン(25)と、現SSG所属の内野手イ・ゴヨン(26)、外野手チェ・サンミン(23)に対する審議を行った。
3人は今月6日、仁川(インチョン)・江華(カンファ)にある2軍練習場のSSGフューチャーズフィールドで、休憩時間中に一部選手に過酷行為を行った。
特にイ・ウォンジュンは、バットで特定選手の太もも付近を2回殴打するなど、追加で暴行も加えた。
KBO賞罰委員会は、過酷行為及び暴行をしたイ・ウォンジュンに対し、KBO規約第151条「品位損傷行為」に基づき、72試合の出場停止処分を下した。
また、過酷行為を行ったイ・ゴヨンとチェ・サンミンに対しても、同様の「品位損傷行為」に基づいてそれぞれ30試合の出場停止処分を下した。
なお、所属選手が不祥事を起こしたSSGに対しては、球団が事案を認知した直後にKBOクリーンベースボールセンターに申告し、積極的に後続措置に協力した点を考慮して警告措置を執った。
今回のKBOの決定によって、SSGは当該選手に対して自主的な懲戒を加えることができない。これは全10球団の合意事項であり、二十処罰を防ぐためだ。
ただし、イ・ウォンジュンの場合、“放出”は二十処罰ではないという判断が下された。
SSG関係者は「誠実に野球をしていた選手たちだったが、瞬間的に怒ってしまったようだ。ただ、どんな理由であれ暴行は許されるものではない。断固たる対処が必要だった」と説明した。
なお、イ・ウォンジュンとイ・ゴヨンは今季ここまで1軍出場なし。チェ・サンミンは1軍で35試合出場、打率0.242(33打数8安打)、3打点、4得点、1盗塁を記録し、6月29日に1軍登録から抹消されていた。
特にイ・ウォンジュンは去る2017年、ドラフトでSKワイバーンズ(SSGの前身)の1次指名を受けてプロ入りした投手の有望株だったが、悲惨な結末を迎えることになってしまった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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