日本と対照的…凋落する韓国女子バレー、“ドロ沼24連敗”に選手も「恥ずかしい」と嘆くワケ

「ネーションズリーグ24連敗」。これが韓国女子バレーの現状を説明する成績だ。

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女子バレー韓国代表は6月27日、西水原七宝(ソスウォン・チルボ)体育館で行われたFIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)3週目の初戦でブルガリアと対戦し、セットカウント1-3(22-25、18-25、26-24、15-25)で敗れた。

1~2週目の8試合で全敗していた韓国は、これで大会9連敗となった。

昨年の12試合全敗、さらには2021年の3連敗の記録まで含めると、なんと24連敗だ。冷静に見て恥ずべき成績と表現して良いだろう。

ブルガリアは韓国が3週目に必ず勝利するべき相手だった。というのも、ブルガリアは1~2週目で1勝7敗を記録していたからだ。

韓国が3週目で対戦するドミニカ共和国(3勝6敗)、中国(6勝2敗)、ポーランド(7勝1敗)と比較すると戦力が劣るだけに、最も可能性の高い相手だった。

何より、大会が自国で開催され、韓国はホームの熱烈な応援を受けて試合を戦うだけに、大きなアドバンテージを確保していたはずだった。

ところがいざ試合が始まると、第1~3セットまでは接戦を繰り広げるも、第4セットで完敗を喫した。高さや守備の集中力、アタックの破壊力など、あらゆる面でブルガリアに負けていた。

 ブルガリアに敗れ肩を落とす女子バレー韓国代表

今後対戦する相手の戦力を考慮すれば、韓国は今大会も12連敗で終える可能性が高い。

VNL後に行われるアジア選手権やオリンピック予選、アジア大会などでも良い成績を期待しにくい雰囲気がすでに漂っている。

こうした現実を嘆くかのように、カン・ソフィ(25、GSカルテックス・ソウルKIXX)は試合後、異例にも自省のコメントを報道陣に伝えた。

カン・ソフィは「昨年はメンバーが大きく変わったこともあり、何も知らないまま連敗を喫した。今年は昨年より多少良くなったとはいえ、世界的な選手たちとの差を感じて恥ずかしかった」とし、「韓国国内で安易にバレーボールをしていたと思う。バレーをもっと上手にできる方法を探さなければならない」と反省の声を上げた。

また、韓国代表率いるセサル・エルナンデス・ゴンザレス監督は、「攻撃の側面では、昨シーズンと比べると競争力を備えていると思う」としながらも、「国際水準という脈略を理解し、適応することに問題があるようだ。競争するには物足りなさがある」と韓国バレーの現状を語った。

カン・ソフィ

韓国女子バレーは2021年東京五輪でのベスト4進出という成果を基に、多くの人気を得ることに成功した。

国内Vリーグは観客が増え続け、視聴率も右肩上がりを続けている。特に、2022-2023シーズンのチャンピオン決定戦第5戦では視聴率3.4%を記録した。

チームだけでなく選手個人のファンも増え、なかにはアイドル級の扱いを受けるスター選手も増えた。昨年はVNLで全敗していたにもかかわらず、その余波がまったく感じられない雰囲気だった。

人気や興行とは別に、韓国バレーの国際競争力はますます低下している。キム・ヨンギョンやヤン・ヒョジンなどかつてのスターが引退した後、彼女たちの空白があらわになった。だが、今もその穴を埋めることはできていない。

今大会にアドバイザーとして帯同しているキム・ヨンギョン

生まれつきの身体条件で劣勢にあることは明らかだ。カン・ソフィは「私たちは相対的に身体条件で劣る。身長差が大きいので最善を尽くしても難しい。例え相手がそれなりにプレーしていたとしても、差が大きい」とし、「身長差は確実に国際舞台で不利に働く」と伝えた。

確かにカン・ソフィの言うことも事実だ。だが、韓国と身体条件が似ているタイ(2勝7敗)や日本(5勝3敗)は、VNLで韓国よりはるかに優れた成績を記録している。タイはスピード、日本は守備力という確実な長所を持ち合わせ、国際舞台で存在感を維持している。

カン・ソフィの言葉通り、これまで安易な対応に終始してきた韓国バレーボール界は、昨年、そして今年の国際大会で直面した悲惨な成績によって、自国の現状をハッキリ認識することになった。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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