プレミア12を主催する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の理解できない大会運営が続いている。
韓国代表は11月16日、東京ドームで日本代表とプレミア12スーパーラウンドの試合を行った。試合は手に汗握る乱打戦が展開され、東京ドームを訪れた満員観衆も大いに盛り上がった。
しかし、今回も納得できない審判の指示が韓国選手たちのメンタルを揺るがした。
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状況は5回裏、韓国の守備時に出た。
1死2塁の状況でイ・ヨンチャンに続いてマウンドに上がったハム・ドッチュは、マシアスジェフリー・スコット主審にロジンバッグを替えてくれるよう要求した。
しかし、主審はその要請を断った。理解できない審判の拒否にハム・ドクジュは、不愉快な気持ちでボールを投げるしかなく、結局、丸佳浩に適時打を許した。
丸がよく打ち返したとも評価できるが、危機的状況の中で誰よりも敏感にならざるを得ないハム・ドクジュのメンタルを揺さぶった審判の決定は、ハム・ドクジュの投球に影響を及ぼした可能性も排除できない。
ロジンバック交替問題は今回が初めてではない。
韓国は台湾戦でも9回にマウンドに上ってきたムン・ギョンチャンが主審にロジンバッグの交換を要求したが、拒否された。
隣でこれを見ていた主将のキム・ヒョンスが主審に強くアピールしたが、結局ロジンバックは交換されず、これといった説明もなかった。
あいにく当時の主審もアメリカ人のグレクソン・レイだった。アメリカ戦での誤審(ビデオ判読審判もアメリカ人だった)に続き、特にアメリカ人審判と悪縁を続けている韓国だ。
韓国野球委員会(KBO)を通じて、主審のロジンバック交換拒否の理由を聞いた。
しかし、返ってきた答にはあきれた。KBOの関係者によると「ロジンバックの交代は審判の裁量だという回答を得た」という。KBO関係者の答弁通りなら、主審は特別な理由もなく、ロジンバックを交換させてくれなかったということになる。ロジンバックを交換するのに多くの時間がかかるわけでもなく、試合のスピードアップを交換拒否の理由にすることもできない。
弱り目に祟り目でこの日の東京ドームには「旭日旗」が登場し、議論を呼んだ。