「プレミア12は“田舎の大会”のよう」と韓国紙。ずさんな運営への不満と怒りが露わに

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あまりに力不足だ。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が“野球の世界化”を叫んで作った国際大会プレミア12の運営は、あまりにずさんすぎる。

チケットの価格から勝負に決定的な影響を与えるビデオ判定、選手生命に影響を及ぼしかねない負傷への対応まで、力量不足を露わにしている。

【注目】野球人気なし…韓国で行われたプレミア12、観客席はガラガラ

大会の興行力から疑問符がついた。WBSCは今大会のチケット価格を各国リーグに委任した。

ソウル高尺(コチョク)スカイドームで行われたグループC予選ラウンドは韓国野球委員会(KBO)が、東京ドームとZOZOマリンスタジアムで行われるスーパーラウンドの試合は日本野球機構(NPB)がチケット価格のガイドラインを設定した。

ところが11月11日まで観客動員数2万人以上を達成した試合は、ほとんどない。予選ラウンドでは、11月7日に日本と台湾が台中インターコンチネンタル球場で行った試合だけが、2万465人の観客を動員した。

予選ラウンド全18試合中、観客動員数1万人以上を達成したのも5試合に過ぎない。

スーパーラウンド初日、11月11日のマリンスタジアムで行われた日本と台湾の試合も、観客数は1万7819人にとどまった。マリンスタジアムの最大収容観客数は3万348人だ。

韓国だけでなく、日本もホームで行われた自国代表の試合にプロリーグよりも少ない観客数しか集められなかった。2019シーズン、マリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズのホームゲームの平均観客数は2万3463人だ。

各試合で空席が目立つ

試合運営も俎上に載った。去る11月11日、東京ドームで行われた韓国とアメリカの試合では、明らかな誤審があった。韓国の走者が捕手を交わしてホームプレートに触れたが、主審とビデオ判定はいずれもアウトを宣告した。それ自体は仕方がないともいえる。

問題は、責任者が不明な点だ。

今回のプレミア12では、すべての試合に4人の審判とクロックオペレーター(CP)、ビデオ判読官(RP)の計6人の審判が投入される。しかし大会公式ホームページの記録欄を見ると、RPとCPの名前が載っていない。記録係と技術委員まで明示されているが、彼らの名前だけは抜けているのだ。

“疑惑の判定”についてKBOがビデオ判読官の確認を要求したが、WBSCは明確な回答を避けた。

“疑惑の判定”が生まれた場面

選手の負傷への対応は、さらに深刻だった。韓国とアメリカの試合中、アメリカの選手が走塁中に負傷したが、何の措置もなかった。大会医療スタッフではなく、アメリカのチームトレーナーと選手が負傷者に駆けつけて、彼を持ち上げた。事故に備えて救急車はもちろん、担架のような基本的な設備も用意されていないことがわかった。

当時WBSC関係者は「救急車は待機しているがアメリカのチームドクターが必要ないとした」と話したが、NPB関係者は東京ドームに救急車を待機させていないと明らかにした。

韓国はもちろん、アメリカもプロ選手がグラウンドに立っているが、負傷への対応レベルは田舎の大会のようだ。日本野球の心臓部といえる東京ドームで、大事故が起きていた可能性があるということだ。

負傷者への対応は…

開幕前のプレミア12の大きな話題は、メジャーリーグ選手が参加するかどうかにあった。しかしここまでの未熟な大会運営を見ると、メジャーリーガーに参加を要請する名分がない。

4年前の第1回大会よりも、さらに観客数が減ったなかで、WBSCの掲げる“野球の世界化”はますます遠ざかっている。

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