ネイマールは不在も強力メンバー…南米諸国に強い韓国はブラジルにも一矢報いるか

南米に強いサッカー韓国代表が世界3位のブラジルを相手に、その勢いを継続できるだろうか。

パウロ・ベント監督率いる韓国代表は来る11月19日22時30分、アラブ首長国連邦(UAE)でブラジルと親善試合を行う。周知の通りブラジルは、通算5回のワールドカップ優勝と9回のコパ・アメリカ優勝の記録を持つ世界屈指の強豪だ。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで、ベルギー、フランスに次ぐ3位に上がっている。

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ベント・コリアはこれまで南米諸国を相手に強い一面を見せてきた。4度の対戦で3勝1分と、1度も負けていない。ベント監督就任後、2度目のAマッチであった2018年9月のチリ戦は0-0で引き分けたが、当時FIFAランキング12位のチリを相手によく戦った。

その1カ月後には、当時5位だった強豪ウルグアイを相手に2-1の勝利を収めた。ウルグアイを代表するストライカーのルイス・スアレス(バルセロナ)は抜けたが、ディエゴ・ゴディン(ACミラン)やエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)など、攻守の要が出場していたことを踏まえれば、大きな成果だった。

(写真提供=韓国サッカー協会)サッカー韓国代表

今年に入っても南米諸国を相手に優位性を示した。南米諸国との2連戦を行った3月の試合はいずれも勝利した。ハメス・ロドリゲス(レアル・マドリード)、ラダメル・ファルカオ(ガラタサライ)を擁するコロンビア(12位)と対戦し、ソン・フンミンとイ・ジェソンのゴールで2-1の勝利を飾った。コロンビア戦に先立って、60位のボリビアも1-0で下した。

南米諸国を相手に強い姿を見せてきた韓国代表は今回、“王者”ブラジルと対戦する。

韓国はブラジルと1995年8月の親善試合を皮切りに、計5回対戦しているが、通算成績は1勝4敗で韓国が劣勢だ。唯一収めた1勝は、1999年3月に蚕室(チャムシル)で行われた試合。後半終盤にキム・ドフン(現蔚山現代監督)が得点し、1-0の勝利を収めた。

最も直近の対戦である2013年には、エースのネイマールを防ぐことができず、ホームで0-2と敗れた。

今回の親善試合に注目が集まるのは、初めて韓国内ではなく、海外でブラジルと対戦することになるからだ。中立地域であるが、ブラジルと韓国の両者が同等の立場で試合を行うため、ベント・コリアの競争力をチェックできる良い機会だ。

11月14日に行われたレバノンとの試合(0-0)を最後に、今年のカタールW杯アジア2次予選の日程は終了したため、他の試合に比べて負担も減る。ベント・コリアの中心である欧州組の移動距離も比較的短く、コンディション調節にも大きな困難がない。韓国は100%の戦力でブラジルとの親善試合に臨む見通しだ。

2013年10月12日、ソウル・ワールドカップ競技場で行われた韓国対ブラジルの親善試合

11月のAマッチ2連戦でアルゼンチン、韓国と対戦するブラジルもベストメンバーになると思われる。

ネイマール(パリ・サンジェルマン)はハムストリングの負傷でリストから除外されたが、ロベルト・フィルミーノ(リバプール)、ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)、フィリペ・コウチーニョ(バイエルン・ミュンヘン)に加えて、最近新星として浮上したロドリゴ・シウバ(レアル・マドリード)まで攻撃ラインに含まれた。誰が出場しても、強力なフォワード陣を構成することになる。

さらに『フランス・フットボール』誌が今年初めて制定する“GK版バロンドール”「レフ・ヤシン賞」候補、アリソン・ベッカー(リバプール)が守るゴールも堅い。

主将ソン・フンミン(トッテナム)を主軸に、イ・ガンイン(バレンシア)、ファン・ヒチャン(ザルツブルク)ら新しい世代の成長が見える韓国が王者ブラジルを相手にどう戦うか注目したい。

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