昨季にジェフユナイテッド市原・千葉でプレーしたブラジル人FWリカルド・ロペス(32)が、再び韓国でプレーする。
ロペスはKリーグ1(1部)の水原(スウォン)FCに、今夏の移籍市場最初の補強選手としてチームに加入した。
水原FCは現在、Kリーグ1第18節終了時点で5勝3分10敗の勝ち点18とし、12チーム中10位に沈んでいる。ただ、9位の仁川(インチョン)ユナイテッド(勝ち点20)とは2ポイント差のため、後半戦の巻き返しもまだ十分に可能だ。
前半戦は主力の相次ぐ負傷離脱に悩まされ、攻守バランスの乱れを防げなかった。
実際、失点数はリーグ内断トツでトップの36失点を記録。一方の攻撃陣も、最多スコアラーが6ゴールの南アフリカ人FWラルス・フェルトワイク(31)で、昨季14ゴールのFWイ・スンウ(25)はまだ2ゴールにとどまっている。
そこで、攻撃陣に厚みをもたらすべく獲得したのがロペスだ。
ロペスはかつて、2015年に済州(チェジュ)ユナイテッドを通じてKリーグに初参戦。同年に33試合11ゴール11アシストの活躍を披露すると、翌2016年から2019年までは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでプレーし、4シーズン通算124試合41ゴール22アシストと圧巻の存在感を示した。
その後、上海上港(現・上海海港)を経て2022年7月にジェフ千葉に加入するも、J2リーグ10試合出場の無得点に終わり、シーズン終了後の同年10月末に退団した。
最近では今年1月にウクライナのヴォルスクラ・ポルタノヴァに加入し、リーグ戦7試合に出場していたが、今回、4年ぶりにKリーグに再び挑戦する形となった。
水原FCは代表ウィークによる中断期間中、利川(イチョン)でキャンプを実施した。そこにロペスも参加し、テスト兼トレーニングを行っていた。チーム率いるキム・ドギュン監督はキャンプの6日間、ロペスのパフォーマンスをくまなくチェックしていた。
ロペスは練習試合にも出場した。初日は45分プレーし、その後は60分を消化した。ロペスがこれまで他チームで着実に練習していなかったためか、コンディションはかなり落ちていたが、それでも時折、個人能力の高さを見せつけた。
そんなロペスについて、キム監督は精神的な側面を高く評価した。
「本人のやろうとする意志が強かった。コンディションは少し落ちていたが、ひらめきを感じさせるプレーは見えた。時間は少し必要だが、ともにすることで決めた」
水原FCは元水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田のMFパク・チュホ(36)が今月6日限りで現役を引退し、背番号10番を付けたブラジル人MFムリロ・エンリケ(28)も個人的な事情で途中退団した。また、今季開幕前に獲得したブラジル人FWルアン(27)とも契約解除の方向で進んでいる。
このように選手の退団が相次ぐなか、ロペス以外にも新戦力の補強を進めている。
何よりも朗報なのは、金泉尚武(キムチョン・サンム)での兵役を終えて除隊し、今夏から水原FCに復帰予定のMFイ・ヨンジェ(28)の存在だ。ほかにも、水原FCは夏の移籍市場でセンターバックとウィングを1人ずつ補強しようとしている。
なお、水原FCの来る25日に行われる再開初戦の第19節で、ユン・ジョンファン新監督率いる江原(カンウォン)FCと対戦する予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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