韓国代表DFキム・ミンジェ(26、ナポリ)の去就を巡り、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官が“激怒”したようだ。
マンチェスター・Uは今夏の移籍市場でセンターバックとストライカーを優先的に補強しようとしている。
特に、フランス代表DFラファエル・ヴァラン(30)、アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス(25)とともに守備の中核を担うDFw探していた。
そこで、セリエA最優秀DFに輝いたキム・ミンジェを最優先の獲得ターゲットに据えていた。
実際、キム・ミンジェの新天地はマンチェスター・Uでほぼ確定とされた。同じイングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドやトッテナムも関心を示していたが、マンチェスター・Uが最も積極的だったこともわかった。
2022-2023シーズンのプレミアを3位で終えたマンチェスター・Uは、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のためにも補強が求められていた。
ところが、ドイツ・ブンデスリーガの名門バイエルン・ミュンヘンが参入したことで、キム・ミンジェ獲得競争の気流は一変した。
イタリアメディア『スカイ・スポーツ』によると、バイエルンはナポリに7000万ユーロ(日本円=約108億円)を支払うという。
フランスメディア『フット・メルカート』のサンティ・アウナ記者は6月18日(日本時間)、「キム・ミンジェが決定を下した。選手キャリアを続けるクラブとしてバイエルンを選択した」と説明した。ドイツメディア『スカイ・スポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者もやはり、「バイエルンがキム・ミンジェを注視し続けている」と伝えた。
欧州移籍市場の専門家で知られるファブリツィオ・ロマーノ記者も、「キム・ミンジェとバイエルンの間で契約がほぼ合意された。契約手続きが終了するのは時間の問題のようだ」と付け加えた。年俸は1000万ユーロ(約15億円)になるという。
イタリアメディア『コリエレ・デッロ・スポルト』は19日、「キム・ミンジェのマンチェスター・U移籍を信じていたテン・ハフ監督は、バイエルン行きのニュースを聞いて激怒し、挫折した」と報じた。
なお、マンチェスター・Uはオーナーのグレイザー・ファミリーがクラブ売却を試みているが、売却手続きがスムーズに行われていない。
韓国Kリーグの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでプロデビューし、中国の北京国安(現・北京FC)を経て2021年夏にトルコのフェネルバフチェ移籍を通じて欧州進出を果たしたキム・ミンジェ。
2022年夏にはナポリへ完全移籍し、チームの33年ぶりセリエA制覇に大きく貢献するとともに年間ベストイレブン、最優秀DFを受賞した韓国代表センターバックは、この夏にバイエルンへ移ることになるのだろうか。今後の去就を見守りたい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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