韓国Kリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが新監督を招へいした。
全北は6月9日、「ルーマニアサッカーのレジェンドであるダン・ペトレスク監督を全北の第7代目監督に選任した」と発表した。
ペトレスク監督は来る14日に就任記者会見を行い、本格的に全北での指導を始める。
ペトレスク監督は全北の史上2人目となる外国人監督だ。全北は以前、2019~2020年の2シーズンにかけてポルトガル出身のジョゼ・モライス監督が指揮を執ったことがある。
ペトレスク監督は現役時代、右サイドバックとしてジェノア(イタリア)、チェルシー(イングランド)などで活躍。ルーマニア代表としてもW杯2大会(1994、1998年)、EURO2大会(1996年、2000年)に出場するなど、Aマッチ95試合12ゴールを記録した。
2003年の引退後は指導者に転身し、母国ルーマニアをはじめポーランド、ロシア、トルコなど欧州のクラブを率いた後、2010年代以降はアル・アラビ(カタール)や江蘇舜天(中国)、アル・ナスルSC(UAE)などで指揮を執り、東西アジアのサッカーを経験した。
最近まで率いたルーマニアの強豪CFRクルージュでは、チームを4度のリーグ優勝に導いている。
全北は「優勝圏から遠い位置にいたクルージュの監督を引き受け、5年足らずで4度のリーグ優勝をもたらしたペトレスク監督の技量を高く評価した」と、ペトレスク監督選任の理由を明らかにした。
2017~2021年には前人未到のKリーグ5連覇も達成した全北だが、今季はキム・サンシク前監督が成績不振を理由に途中で辞任するなど、序盤から苦しい戦いが続いている。第17節終了時点で7勝3分7敗の勝ち点24とし、12チーム中7位。勝ち点41で首位の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とは17ポイントも離れている。
横浜F・マリノスからレンタル移籍中の元日本代表MF天野純(31)らも在籍する全北。はたしてペトレスク監督の就任でシーズン後半戦に勢いをもたらせるのか、今後の戦いぶりを見守りたい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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