「実際にチェックしたら、確実に…」
韓国バレーボール連盟は4月25日、済州島(チェジュド)の漢拏(ハルラ)体育館で「2023KOVO男子アジア枠トライアウト」を開催した。
計3日間行われるトライアウトでは、27日午前までに国軍体育部隊(尚武)と3回の練習試合を行った後、27日15時から済州サンホテルで最終ドラフトを実施する。
今回のトライアウトにはアジア人選手計24人が参加している。
台湾が最多8人で、モンゴルとフィリピンが各4人、日本3人、インドネシア2人、マレーシア、香港、タイが各1人だった。このほかにもインドネシア代表選手やマレーシア代表選手が含まれていたが、大会日程などの理由により参加しなかった。
そんななか、Vリーグ男子部全7チームの監督の間で最も多く名前が挙がった選手は、モンゴル出身の197cmミドルブロッカー、バヤルサイハンだ。バヤルサイハンは2017年に渡韓して仁荷(インハ)大学所属でUリーグでプレーした経験があり、チームの状況に応じてオポジットスパイカーも消化できる選手だ。韓国語が流暢で、通訳が必要ない点も魅力的だ。
同じモンゴル出身には198cmのエディがいる。エディはドラフト直前、オポジットスパイカーからミドルブロッカーにポジションを変え、申請書を提出していた。
リベロの最注目株として目を引くのは日本人の伊賀亮平だ。レシーブはもちろん、ディグや二段連結などの活躍でスムーズな試合運びを見せた。実際、伊賀に注目したとあるチームの監督は、「想像通り欲しい人材。もう決めておきたいぐらいだ」と笑顔で語っていた。
このほかにも、参加者24人内で最長身である203cmのミドルブロッカーのチャイ・ペイチャン、モンゴルのアウトサイドヒッターであるバッスリ・バトゥールのほか、大竹壱青や今村貴彦などといった日本人選手も指名候補に挙がっていた。
なお、伊賀、大竹、今村の3人は2022-2023シーズンに日本のVリーグのパナソニックパンサーズでプレーした。
選手選抜はチーム間の公正性確立のため、チーム当たり同じ7分の1の確率で1人を選ぶことができる。同一線上から始めるため、完全に運に任せるしかない状況だ。とある監督は「チームに必要なポジションの選手も良いが、ポジション関係なく技量の優れた選手を選ぶこともできる」と耳打ちした。
また別の監督は「確実に基本技自体は韓国より良い選手が多い」とし、「実際に見ると、映像だけで見るよりはるかに良い選手がいる。もう少し綿密にチェックできれば良いと思う」とし、対面ドラフトの長所を述べたりもしていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ