「その単語が出たのは一度だけではない。一度なら冗談だが、二度は聞こえた。絶対冗談だとは思わない」
韓国プロ野球・KIAタイガースのチャン・ジョンソクGMが2022年冬、パク・ドンウォン(31、LGツインズ)との交渉過程で不適切な発言をしたという。
先週、パク・ドンウォン側は、KIAタイガースのチェ・ジュンヨン代表取締役に当時の録音データを提供。これを受け、KIAタイガースは懲戒委員会を開き、チャンGMの解任を決定した。
3月29日午前、KIAタイガースの解任決定に先立ち、ある韓国メディアはチャンGMがパク・ドンウォンとの交渉過程で“裏金”を要求したと報道した。
パク・ドンウォンは情報提供に先立ち、韓国プロ野球選手協会に意見を求めたという。選手協会のチャン・ドンチョル事務総長は、録音データについて「契約金に関する話を交わす過程で、不適切な単語が出てきた。その単語が出たのは一度だけではない。一度なら冗談で済むが、二度は聞こえた。絶対冗談だとは思わない」と話している。
さらに、チャン事務総長は、パク・ドンウォン側がKIA球団代表取締役に情報提供した理由について、「その立場(GM)にいる人が選手にそのような提案をすれば、選手は断ることが難しい。他の選手にもそのような状況が発生するのではないか」と述べた。
なおパク・ドンウォンは2022年4月末、キウム・ヒーローズからKIAタイガースへとトレード移籍した。2022シーズン後にはFA資格の取得も控えており、FA契約前にKIAタイガースとの多年契約も予想されたが実現しなかった。
その後、FA市場に出たパク・ドンウォンは昨年11月21日、LGツインズに4年65億ウォン(約6億5000万円)でFA契約を結んでいる。
なお、韓国野球委員会(KBO)は29日午前、KIAタイガースから代表取締役が受けた情報提供を受け付けた。KBO関係者は「今日午前、クリーンベースボールセンターに受付された。経緯書が届いたら検討に入る」と明らかにした。KBOは経緯書を検討したあと、チャンGMに対する処分を決定するものとみられる。
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