「未成年に性犯罪」WBC惨敗の韓国球界でまた不祥事!元ロッテ・ジャイアンツ22歳有望株が…

韓国野球委員会(KBO)が、未成年者に関する性犯罪を犯した元ロッテ・ジャイアンツの投手ソ・ジュンウォン(22)に鉄槌を下した。それも「参加活動停止」という重懲戒だ。

【写真】「未成年への性犯罪」蛮行の韓国投手は妻子持ち

嫌疑なしが出れば現役続行は可能かもしれないが、結局、これもすべてKBOの決定にかかっている。新しいチームを探すのはまた別の話だ。

KBOは3月28日、「児童・青少年の性保護に関する法律違反の疑いで起訴されたロッテのソ・ジュンウォンをKBO規約第152条第5項に基づき、参加活動停止措置を下した」と発表した。

警察の調査中も平然とキャンプ&オープン戦参加

KBO規約第152条第5項には、「総裁は第148条『不正行為』各号または第151条『品位損傷行為』各号の事実を認知した場合、またはそれに関する申告・確認過程で該当職務の遂行に支障があると認める場合、該当者に対して制裁が決定されるまで参加活動(職務)を停止することができる」とされている。

今回の処分により、ソ・ジュンウォンは当該処分が終了するまで一切の球団活動(練習、試合)に参加できない。

また、KBOは今後、司法機関の判断により事実関係が確定すれば、賞罰委員会を開催して参加活動停止処分解除可否及び最終制裁に対して審議する予定だ。

ソ・ジュンウォン

ソ・ジュンウォンは現在、未成年者に関する性犯罪で検察の調査を受けている。

釜山(プサン)地検女性児童犯罪調査部は、児童・青少年の性保護に関する法律違反(性搾取物製作配布など)などの疑いでソ・ジュンウォンを在宅起訴した。ソ・ジュンウォンは未成年者から身体の写真を受け取り、“性搾取物”を製作していたのだ。

犯罪が報じられたのは最近だが、本紙『スポーツソウル』が取材した結果、ソ・ジュンウォンは昨年12月の時点で警察の調査を受け始めていたことがわかった。だが、ソ・ジュンウォンは上手く隠していた。

警察の調査が始まって以降も、オフシーズンにはジーロング・コリアに合流してオーストラリアのウィンターリーグに参加した。ロッテの春季キャンプも消化し、オープン戦にも3試合で登板した。球団も先発の一角としてソ・ジュンウォンに期待を寄せていた。

ところが今月23日、ソ・ジュンウォンが犯罪を犯し調査を受けているという衝撃の事実を知らされることになった。ソ・ジュンウォンは警察を経て検察の取り調べまで受けることになり、自身を取り巻く状況が厳しくなると、遅れて球団に打ち明けたと見なければならない。

ロッテは直ちに懲戒委員会を開き、ソ・ジュンウォンの放出を決定。さらには謝罪文も掲載し、「多くのファンの応援を受けるプロ野球選手が、未成年者を対象にした違法行為を犯したことは決して容認できないことだ。多くの方々の心を傷つけた。ずさんな管理を認める。再発防止を約束する」と伝えた。

これで終わりではなく、プロと高校に最優秀投手賞「チェ・ドンウォン賞」を授与するチェ・ドンウォン記念事業会も動いた。ソ・ジュンウォンは2018年に新設された「高校チェ・ドンウォン賞」の初代受賞者だ。

事業会は27日、理事会の満場一致でソ・ジュンウォンの受賞剥奪を決定した。同事業会のカン・ジンス事務総長は「社会的悖倫犯罪と重犯罪を犯した受賞者に関しては、高校チェ・ドンウォン賞とプロのチェ・ドンウォン賞を選ばず、受賞剥奪と関連して理事会の議論を経る」と伝えていた。

そこに今回、KBOの懲戒も出た。「永久失格」も出ると予想されていたが、ひとまず「参加活動停止」が下された。KBOは調査が終わり、すべてが決まれば再び賞罰委員会を開くと伝えた。

すでにロッテが放出を発表しているため、練習や試合ができる所属チームはない。別のチームがソ・ジュンウォンを獲得する可能性もゼロに等しいと言って良い。KBOによる公式の参加活動停止処分も出た。手足がすべて縛られた状態だ。

日本も驚いた…凋落の有望株

ソ・ジュンウォンの一件はこの先も長引く見通しだ。すべての調査が終わり、司法機関が「嫌疑なし」の処分を下せば、再び韓国でプロ選手としてプレーできる可能性はある。KBOが賞罰委員会を開き、処分を解除すれば良い。

ただ、例えそうなってもソ・ジュンウォンを獲得する球団がなければならない。現時点で最終決定を下すことはできないが、状況改善の展望が見えないのも事実だ。

2000年11月生まれのソ・ジュンウォンは、幼い頃から将来を嘱望されてきた右腕サイドスローの有望株だった。2017年には高校2年ながら、U-18韓国代表の一員として「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場した。

翌2018年には、宮崎県で行われた「第12回BFA U18アジア選手権」にも出場。侍ジャパンU-18代表との試合で8回途中から登板し、1.2回を1被安打2奪三振1四球に抑え3-1の勝利に貢献した。最終的に韓国は同大会で優勝し、ソ・ジュンウォンは「剛速球を投げるサイドスロー」として日本でも注目を浴びた。

その後、ドラフトでロッテの指名を受け2019年にプロ入り。2020年12月に6歳年上の女性と結婚し、2021年11月には第一子となる息子も誕生した。だが今シーズン、プロ5年目を迎えようとした矢先に、未成年への性犯罪という許しがたい蛮行を犯してしまった。

2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)早期敗退の余波で、今も人々の間に失望感が広がる韓国球界。惨敗の原因には投手陣の技量不足も挙げられるなか、かつて期待された有望株投手が自らの過ちで姿を消すことになった。

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