主催するMLBの立場では、1次ラウンドで韓国があっけなく脱落するとはまったく予想できなかっただろう。2006年、2009年と2大会連続でベスト4入りした底力は跡形もなかった。結局、2013年と2017年は“日韓戦”が実現しなかった。
そして今回の2023年大会で、MLBが望んでいた韓国対日本のライバル対決が1次ラウンドで実現したわけだ。
もっとも、日本の試合は韓国戦でなくても、常に4万人以上の観客が東京ドームを訪れた。中国戦は4万1616人、韓国戦は4万1629人、チェコ戦は4万1637人で、オーストラリア戦は最多の1万1664人が入場した。日本での野球人気を推察させる数字だ。
実際、今回の組み合わせでは、韓国の属したプールBが相対的に“最弱”だった。だが、オーストラリアに7-8、さらには日本に4-13と大敗。
“最弱”に見えたプールに編成されても、韓国は敗退に終わった。韓国プロ野球の総体的危機が赤裸々に表れた大会だ。
ほかを見ると、プールAは熾烈を極めた混戦の末にキューバとイタリアが突破した。キューバ、パナマとの初戦2試合で勝利し、準々決勝進出が有力だったオランダは、その後台湾、イタリアと2連敗し3大会連続のベスト4入りが水の泡となった。
プールDではイスラエルがニカラグアを3-1で破った。2017年大会、高尺スカイドームで韓国を2-1で破ったことは決して運ではなかった。
「1回目は番狂わせだが、2回目は実力だ」という格言がある。それが今大会、まさに現実となった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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