日本は野球が国技ともいえるほどの人気を誇っている。1934年のベーブ・ルース来日を筆頭に、メジャーリーグのオールスターたちが日本12都市で親善試合を行ったほど長い歴史を誇る。
これまで日本は、すべての分野でアメリカに勝つという目標を掲げてきたが、近年は限界が訪れつつある。そんななか、カルチャー分野の“マンガ”だけはアメリカでも認められており、スポーツ分野では野球が対等に競える競技だ。
遡ること2000年代初頭、イチロー、松井秀喜、佐々木主浩らNPBのベストプレーヤーがメジャーに進出した際には、NPB危機論が浮上した。しかし、一部ではより多くの優秀な選手がアメリカに進出しなければならないという支持派もいた。
日本野球の基本哲学は、アメリカを超えなければならないというもの。その考えが“二刀流”大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)を輩出するに至ったともいえる。
メジャーの舞台で大谷は、レジェンドのベーブ・ルースを超越した投打兼業プレーヤーとしてその名が広く知れ渡っている。
充実した日本野球と比べれば、韓国はインフラ、選手層、市場規模ではるかに劣るのが現実だ。
しかし、1、2試合に総力を傾けるWBCのような国際大会での日韓戦は、対等な結果を得ている。2006年の大会発足後、韓国と日本は計8度対戦し、4勝4敗のイーブンだ。
2006年は韓国がチーム間戦績で2勝1敗と優位に。ダブルイリミネーション方式を導入して5回も対戦した2009年は、日本が3勝2敗で韓国を抜いて2大会連続優勝を果たした。そして来る3月10日、2023年大会の2戦目で韓国と日本は再び激突する。