同日、7回二死三塁でイ・ヨンチャン(34、NCダイノス)の後を継いでマウンドに上がったコ・ウソクは、初打者の石岡諒太(30)を二ゴロに打ち取った。
8回には先頭打者の内藤鵬(18)を内野安打で出塁させ、渡部遼人(23)の送りバントを許した。そして、3人目の茶野篤政(23)と対戦する途中にアクシデントが発生した。
コ・ウソクは2ストライクを先行した直後、体の異常を訴えた。首周辺をしきりに触りながら顔をしかめたのだ。すぐにトレーナーがマウンドに上がり、コ・ウソクの状態をチェックし、投球が難しいと判断。結局、そのまま降板することになった。
試合後、代表関係者は「首の後ろ、右肩側の筋肉痛でアイシング中だ」と説明した。イ・ガンチョル監督も同日夕方、状態をよりチェックしなければならないと説明した。
コ・ウソクが離脱となればブルペンエースが抜けるのと変わりない。コ・ウソクは150kmを超えるファストボール、さらにはスライダーを武器に相手打者を力で圧倒するクローザーだ。
球威は米メジャーリーグの投手と比較しても遜色がない。WBCのような国際大会では、力で圧倒して相手打線をシャットアウトする戦略も必要だ。
ただ、そんな投手が抜けるとなれば直ちにチームの損害となる。昨季61試合4勝2敗42セーブ、防御率1.48の記録でセーブ王に輝いたコ・ウソクの不在を誰かが埋めなければならない。