アジアサッカーに変化の兆し? サッカーW杯2次予選でジャイアントキリング相次ぐ

2022年カタールW杯アジア2次予選で、アジアサッカーの“変化の兆し”ともとれる異変が続出している。

サッカー韓国代表は、10月15日のグループH第3戦の北朝鮮戦を0-0のスコアレスドローで終えた。

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FIFAランキングだけを見れば、37位の韓国が113位の北朝鮮相手に大勝するのが普通だろう。しかし、分断された南北が平壌で久しぶりに対戦したこともあって、客観的な戦力差を覆すような結果が生じた。

だが国家間の状況が両チームの無得点を演出したと見るより、アジアにおける戦力格差が縮まっているととらえたほうが正確だろう。同日に行われた他の2次予選の結果を確認すれば、その理由も納得できる。

まず、FIFAランキングでアジア最上位につけるイラン(23位)が、バーレーン(105位)相手に0-1で敗れる不覚を取った。さらにタイ(114位)がUAE(66位)を2-1で破り、中国(68位)対フィリピン(127位)とパレスチナ(101位)対サウジアラビア(70位)は南北戦同様、0-0の引き分けに終わっている。

(写真提供=韓国サッカー協会)10月15日、平壌で行われた韓国対北朝鮮の試合

近年、東南アジア地域ではパク・ハンソ監督率いるベトナムを中心にタイやインドネシア、ミャンマー、ラオス、マレーシアなど、各国の集中的な投資によってサッカーが急速に発展している。アジアで強豪国の部類に入る中東のイランやサウジアラビアが、以前のようにアジア予選を簡単に突破できない状況となっているのだ。

2022年ワールドカップ開催国のカタールは、自国大会の成功のために膨大な費用をサッカーに投資し、同様にイラクも国際大会で目を見張る成果を挙げている。

韓国もスコアレスドローに終わった北朝鮮戦を教訓に、今後さらに警戒心を高めてアジア予選に臨まなければならない。

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