高卒ドラ1がSNS騒動起こした韓国プロ野球…識者も苦言呈す“問題だらけ”の新人教育の実態とは

かつてハンファ、LGツインズ、サムスン・ライオンズの2軍監督を歴任したパク・ヨンジン氏は、今回の騒動について次のような見解を伝えた。韓国野球ソフトボール協会(KBSA)、韓国野球委員会(KBO)に向けた苦言でもあった。

「選手たちの人格論争は過去にも多かったが、今現在も多い。教育ですべてができるわけではないが、継続的なプログラムを作らなければならない。最良な方法は教育だ。10%だけ変わるだけでも良い。ぼうっとしていれば“ゼロ”のままだ」

「今の協会はあがく様子がない。手をこまねいている。協会も球団もマニュアルを確立し、一回限りではなく地道な努力が必要だ」

パク氏は春季キャンプと学校教育に対する指摘も続けた。

「キャンプではバットを振るばかりではなく、人格教育やマナー教育も並行してほしい。シーズンに入るとできない。キャンプのときにやらなければならない」

「アマチュア時代を過ごす学校教育も形式的だ。基礎教育が足りないのに、教師たちは小言も言わず、トラブルだけ起こさせないようにしてあとは放ってしまう。数学や英語だけでなく、共同体構成員になる教育も重要だ」

(写真提供=ハンファ・イーグルス)キム・ソヒョン

野球指導者への苦言も呈した。「人間は一人では大きくなれない。そばで正しく成長できるように助けなければならないが、エース級の選手には言えないことが多い。そもそも、監督やコーチからして性格が良くない人間が多い」と声を高める。

そして最後に、パク氏はアマチュア野球を統括する協会に対し「(韓国野球ソフトボール)協会からしっかりしなければならない。今回(キム・ソヒョン騒動)も協会は何も言わない。協会は野球選手の人格論争がなぜ繰り返されるのか、深く悩んで討論しなければならない。定期的に人文学講義を開設し、セミナーも開かなければならない。改善策のためにひざを突き合わせる必要がある」と伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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