ただひたすら「いつか良くなるだろう」と自ら慰め、試合だけに集中しようとしている。開幕当初は“弱者”という評価を受けていたが、現時点で10チーム中5位に位置しており、ポストシーズン進出も視野にある。キム・スンギ監督は「私も選手たちも、与えられた状況で最善を尽くしている」と話す。
現場の選手、コーチングスタッフとフロントが懸命に奮闘しているのに、支援が不十分だ。買収企業があるという点はポジティブな要素だが、ひとまず直ちに直面した問題解決が侮れない。デイワンスポーツ関係者も「代表取締役が忙しく動いているが、現在の状況が良い腕はないのが事実だ」と打ち明けた。
キム・ヨンビン会長は昨年8月に就任式当時、「韓国プロバスケットボールの新しい成長の動力となり、活力を吹き込むだろう。熱い情熱とエネルギーでプロバスケの変化の風を巻き起こす。驚きをお届けしたい。高陽市民が自負心を感じられるバスケチームに生まれ変わることを願っている」と堂々と語っていたが、現状をどのように見ているのか。
結果として驚きは与えている。ただ、それはポジティブな方向ではなく、ネガティブな方向である点が問題だ。
これまでスポーツ事業に積極的だったキム・ヨンビン会長だっただけに、「信じてみよう」という声も少なくなかったが、それも空念仏だった。
まずは一日も早く難局を打開することが最善だ。現場でプレーする選手たちに罪はない。フロントの職員も同様だ。
なお、そんな高陽にはKBL史上2人目の日本人選手である東海大学九州出身の森口弥(もりぐち・ひさし/23)が在籍。
チームは来る10日にホームの高陽体育館で水原(スウォン)KTソニックブームと対戦するが、同日はK-POPボーイズグループNCTのメンバー、ショウタロウとソンチャンが始球式を務め、ハーフタイムにスペシャルイベントを実施する予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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