ソ・ヒョンジュンは高校時代から将来を嘱望された投手で、3年次の2019年にはWBSC U-18ベースボールワールドカップに出場。スーパーラウンド第2戦の“日韓戦”では先発登板して6.2回を投げ、7被安打、8奪三振、2失点の好投を披露した。
そして、翌2020年に高卒ルーキーでプロデビューを果たすと、同年シーズンにプロ1年目ながら13勝6敗を記録。リュ・ヒョンジン(35、トロント・ブルージェイズ)以来に高卒1年目で10勝を達成した投手として注目を集め、KBO新人賞にも輝いた。直近の2022シーズンでは13勝6敗、防御率3.05を記録している。
そんなソ・ヒョンジュンは昨年12月30日、2020~2022年までKTに在籍した元同僚オドリサメル・デスパイネ(35)の招待で米フロリダ州マイアミに渡り、翌1月の1カ月間、現地のトレーニングセンターで体作りに励んだ。そして現在は、米アリゾナ州ツーソンで行われているKTの春季キャンプに合流し、ペースを引き上げている。
人生初の韓国代表入りだ。WBCを控えて緊張もあるが、大会への期待の方がもっと大きい。
「国家代表になることは本当に光栄なこと。初めて代表入りできてより一層光栄です」というソ・ヒョンジュンは、「責任感を持ち、選んでくださった監督と試合を観てくださるファンに良い試合で恩返ししたい」と感想を述べた。
そして、「胸にある太極マークを記憶し、マウンドの上で最善を尽くして投げます」と覚悟を固めた。
1カ月間、他人よりも早く温暖な地域で準備をしただけに、体調とコンディションは良い。あとはWBCまでにペースを最大限引き上げることだけが残った。
ソ・ヒョンジュンは「早くからしっかり準備したおかげで、ペースも着実に上がっています。何かを急いで準備するより、WBCで最上のコンディションを見せることが重要です。焦らず、自分が準備しなければならない部分を高めていきます」と力を込めた。
WBCで対戦したい選手には、侍ジャパン(日本代表)の大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)を挙げた。
「大谷が打者として出たときに戦ってみたいです。強打者との対戦は常に緊張しますが、ワクワクする部分でもあります。自分がさらに成長できると期待しています」
最後に、ソ・ヒョンジュンは初の代表入りに対する責任感と意味を振り返るとともに、応援してくれるファンに感謝の気持ちを伝えた。
「常に野球を愛し、選手たちを熱烈に応援してくださるファンの方々に感謝します。謙虚な姿勢でWBCに臨み、ファンの応援に応えられるよう最善を尽くします」
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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