【動画】WBC直前に韓国の天才打者が“賭け”に!イ・ジョンフ、リスク承知のフォーム変更のワケ

「2020年にボラス・コーポレーションから連絡を受けた。しかし、当時はメジャー進出に対する考えがなかった。メジャーを考えるには実力が足りなかった」というイ・ジョンフは、「それでも、ボラス・コーポレーションはずっと連絡をくれた。それで今回、直接ボラスと会った。最高のエージェントだと思う。これからは気を楽に、野球だけに集中すれば良い」と伝えた。

カギはWBCだ。イ・ジョンフはキウムで戦うペナントレースに先立ち、野球最高峰の国際大会であるWBCに臨む。新しく変えた打撃フォームを試す暇もなく、すぐに結果が求められる勝負に挑む。

それでも、変化と挑戦を止めることはできなかった。

イ・ジョンフは「正直、WBCのことで悩んだ。以前のようにキャンプとオープン戦をこなしてシーズンに入れれば、変わった打撃フォームもそれだけ適応できる。だが、今回はすぐにWBCが迫っている」としつつも、「それでも、WBCで結果を出せれば、成功したと見られるのではないか。むしろもっと良いかもしれないと思った。早くアメリカに来た理由もここにあった」と、格別なオフシーズンを計画した理由を打ち明けた。

2023年の目標は明確だ。WBCで好成績を収めること、キウムで優勝すること、そしてMVP受賞である。

イ・ジョンフは「無条件でチームが先だ。WBCもそうだし、シーズンも同じだ。特にWBCは短期決戦。MLBショーケースという考えはまったくない。バントのサインが出たらバントをするし、走者がいれば進塁打を打つ」とし、「WBCで良い結果を出して、シーズンに入って必ず優勝したい。そして、できればMVPにもまた選ばれたい。アジア大会があるため難しいかもしれないが、それでも打撃王3連覇は必ず達成したい」と声を高めた。

メジャー進出に先立って課題も多く、目標点も高い。再び素晴らしいシーズンを作り上げるため、偉大な挑戦に乗り出すイ・ジョンフだ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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◇イ・ジョンフ プロフィール

1998年8月20日生まれ。日本・愛知県名古屋市出身。身長185cm。韓国の野球選手で、野球韓国代表。キウム・ヒーローズ所属。父親は1998~2001年に中日ドラゴンズでプレーしたイ・ジョンボム(李鍾範)。高校卒業後の2017年にプロデビュー後、同年シーズンの新人王を獲得。2022シーズンは首位打者、最多安打、打点王、最高出塁率、最高長打率の打撃5冠を達成し、KBO年間MVPも受賞した。2023シーズン終了後のメジャーリーグ進出を公式に宣言している。

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