「あの美女選手は誰?」女子バレーボール韓国代表の“双子姉妹”は何者か

イ・ダヨンは高校卒業後、現代(ヒュンダイ)建設ヒルステートに入団したダヨンは長い間、バックアップ・セッターに甘んじたが、2015年にはVリーグ・オールスターに出場。

得点の度にダンスを披露して話題になり、その日の検索ワードランキングの1位となって、“セレモニーの女神”という愛称もついた。

その愛称に名前負けすることなく、2017年はVリーグ・オールスターMVPに輝いてチームの主力に定着し、Vリーグ・ベストセブンにも選出。昨シーズンもVリーグ・ベストセブンに選ばれ、その勢いが今年1月から韓国女子バレー史上初の外国人監督として招聘されたステファーノ・ラバリニ監督の目にとまった。

これまで女子バレー韓国代表のセッターといえば、今年で38歳となるイ・ヒョヒ頼みだったが、ラバリニ監督体制になってダヨンが主力セッターの座を射止めたのだ。

その成長ぶりにキム・ヨンギョンも「ダヨンのトスが日に日に正確さを増している」と、目を細めるほどだとか。

イ・ダヨン

だが8月のアジア選手権ではダヨンを欠き、その前のネーションズリーグではジェヨンが韓国代表に不在だった。つまり、今回のワールドカップで双子姉妹が久々の代表揃い踏みとなったわけだ。

キム・ヨンギョン依存から脱却なるか

そんな2人が9月16日の日本戦で活躍したのだから、韓国メディアも高評価。一般紙『京郷(キョンヒャン)新聞』は「キム・ヨンギョン頼みから抜け出した女子バレー、宿敵・日本を撃破」と題した記事の中で、2人の活躍を紹介しながら「勝利のカギは多様な攻撃ルートにあった」と評した。

もっとも、9月18日のロシア戦では姉妹並び立たず。

ラバリニ監督は今後も試合が続く日程面を考慮して、イ・ジェヨンだけでなくキム・ヨンギョンも温存する布陣で挑んだが、案の上、結果はセットカウント0-3の完敗に終わった。

イ・ダヨンも日本戦のときほどの活躍は見せれなかった。

とはいえ韓国女子バレーはまだワールドカップで苦戦が続いており、巻き返しを図りたいところだろう。

まして韓国は東京五輪出場権を得ておらず、来年1月に東京五輪アジア予選に挑まなければならない。

はてしてイ・ジェヨンとイ・ダヨンという22歳の双子姉妹が期待通りに、“キム・ヨンギョン依存度”からの脱却を目指す女子バレー韓国代表の新たな軸になるだろうか。

女子バレーW杯は、韓国の行方にも注視してみたい。

(文=慎 武宏)

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