後半に決めた27ゴールのうち、特に勝負所と呼ばれる「65分(後半20分)以降」に決まったゴールは実に19ゴールになる。
また、試合終了10分前の「80分(後半35分)」以降に限ると11ゴールも決めている。闘魂と精神力で表現できる韓国代表のW杯挑戦史において、後半の得点記録は“底力”を代弁していると言えるだろう。
韓国代表は、W杯最高成績のベスト4を達成した2002年日韓W杯で、単一大会最多得点となる8ゴールを決めた。当時も、前半に決めたゴールはわずか2ゴール。後半に5ゴール、延長戦に1ゴールを決めている。
直近の2014年ブラジルW杯と2018年ロシアW杯では、いずれも3ゴールずつ記録しているが、すべて後半に決まったものだ。
特に、前回のロシア大会では3ゴールともすべて後半アディショナルタイムに生まれた。
グループステージ初戦のスウェーデン代表戦は0-1の無得点で敗れたが、第2戦のメキシコ代表戦(1-2で敗北)ではFWソン・フンミン(30、トッテナム)が後半アディショナルタイム3分に左足でミドルシュートを突き刺した。
そして、ドイツ代表との最終戦では後半アディショナルタイム2分にDFキム・ヨングォン(32、蔚山現代)、同6分にソン・フンミンがゴールを決め、2-0で歴史的勝利を飾っている。
今回のカタールW杯でも、後半の得点力が韓国代表の成績と直結する可能性が高い。