来る10月に予定されている、平壌(ピョンヤン)遠征への期待が高まっている。
パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は9月10日、トルクメニスタン・アシガバートで行われた2022年カタールW杯アジア2次予選・第1戦、トルクメニスタン戦を2-0で勝利し、快調なスタートを切った。
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北朝鮮も同日、スリランカ・コロンボで行われたスリランカ戦を1-0で制し、2連勝でグループHの首位に立った。
アジア2次予選で北朝鮮は、予想外の強固なパワーで善戦している。
FIFAランキング118位の北朝鮮は、2次予選の第1戦で伏兵とされたレバノン(87位)を2-0で下した。チョン・イルグァン、チャン・グクチョルを中心に、最近イタリア・セリエAのユベントスに入団した1998年生まれのハン・グァンソンも力を加えている。さらに北朝鮮は、2試合連続のアウェー戦を無失点でしのぎ、強固な守備も披露した。
今や注目は、10月の北朝鮮遠征に向かう。
韓国代表は10月10日にホームでスリランカとアジア2次予選・第2戦を行い、10月15日に北朝鮮遠征に乗り出す。北朝鮮での対戦が実現すれば、1990年10月11日の親善試合以来、なんと29年ぶりだ。
韓国は去る2010年、南アフリカW杯アジア3次予選と最終予選で北朝鮮と対戦したが、「平壌に太極旗(韓国国旗)を掲揚して国歌を演奏することができない」という政治的な理由から、中国・上海で試合を行ったことがある。
もちろん北朝鮮遠征の詳細スケジュールは、試合まで1カ月余りを残した現在も決まっていない。
そもそも北朝鮮で試合が行われるかどうかも確定的ではない。韓国サッカー協会は、北朝鮮側の立場を待っているところだ。
ベント監督は組み合わせが決まった後、「北朝鮮との試合に大きな意味をもたせることはない。2試合を行うだけに、準備をしっかりする」と、気にしない様子だった。
それでも“平壌遠征”という特殊性は、期待するに十分な要素である。しかも親善試合ではなく、ワールドカップ予選であるため、もし実現すれば今回が初めてだ。
ワールドカップ予選で白星発進をした韓国は、平壌の地を踏むことができるか。今後を注視したい。
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