韓国水泳の希望キム・ソヨン、世界水泳の痛み乗り越え東京五輪を目指す【インタビュー】

2019年09月10日 スポーツ一般 #東京五輪

体重管理、食生活、トレーニングはアスリートにとって宿命だが、キム・ソヨンにとっては少し意味が違うらしい。

「実は、あまり太る体質ではなくて(笑)。ストレスを感じるとやせてしまうので、体重を維持しようと食べることはあります。なので、そこでストレスは感じない。ただ、刺激的な食べ物は良くないな、というのはあります。以前は食べても“数日経てばどうにかなる”と思いながら食べていましたが、最近は結構大変で…。25歳にもなって、歳をとったと感じているみたいです。あ、でもハンバーガーはまだまだ好きです(笑)」

水泳選手の道を歩みながら最も大変だった瞬間について聞かれたときも、キム・ソヨンは心配していない様子だった。水泳は彼女にとって人生の最大の一部であり、楽しみであった。

「選手であれば、当然怪我が大変ですね。ですが、最近は筋肉量も多くなり、体に負担がかからない泳ぎ方も体得したので、大丈夫です。以前のようなことはありません!」

オフの日のキム・ソヨンも、平凡な20代の女性であった。

「以前は友達とよく遊びに行きましたが、今年はトレーニングばかりで家に帰ることがめったにありません。トレーニングをした後は休みたくて何もしたくなくなるし。これも歳だからでしょうか?(笑) 週末は何もしません。休まないと平日に何もできないので」

最後に、選手ではなく、一人間のキム・ソヨンとして夢を尋ねた。

「選手を引退したら、勉強をもっとしてみたいです。スポーツの勉強をもっとして、私の経験をもとに人々の助けになれたらと思っています。具体的にこうしたいというよりも、気持ちが大きいです」

今のキム・ソヨンの最大の目標は、2020年東京五輪出場、そしてメダル獲得だ。最初のオリンピックを良い経験、2回目のオリンピックを夢へ向かう踏み台だったとしたら、3回目のオリンピックは最も具体的な目標であり、叶えたい最終的な夢だ。

インタビューの最後、キム・ソヨンは「私がこんな挑戦をできるプロセスにいること、経験できるということ、そしてこのすべての状況に感謝しています」と、人一倍の思いを語った。

「水泳」という種目において、世界の壁は依然として高い。パク・テファンというスーパースターの陰、国民の期待とプレッシャーはすぐにキム・ソヨンへと向かった。しかし、これらすべてはキム・ソヨンにとってどんな足かせやハードルにもならない。ロンドンで始まった小さな夢は、リオで十分な踏み台をこしらえ、光州での教訓をもとに、東京で飛び立つための潤滑油となった。

「今年は成し遂げられなかったことが多いことを、私自身も理解しています。ですが、私はここで終わったとは思っていません。これから先も挑戦を続け、私の行く道を見守って応援していただけると、力になります。多くの応援をお願いします。私だけでなく、韓国水泳界すべてを、です」

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