U-18侍ジャパンと対戦する韓国代表…大会前の日韓司令塔の“言葉”が思い出される

2019年09月06日 スポーツ一般 #野球

韓国・機張(キジャン)で行われている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」。本日9月6日18時(日本時間)、スーパーラウンドで日本と韓国が対戦する。

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昨今の日韓関係の葛藤もあって注目が集まるが、日韓の司令塔はともに「政治と野球は別の問題」と語ったことがある。

U-18W杯の開幕前に記者会見に臨んだ日本代表の永田裕治監督と韓国代表イ・ソンヨル監督は、「政治的な問題は切り離し、大会の頂点に立つという目標だけに集中したい」と口をそろえたのだ。

大会前、日韓関係が冷え込んでいることもあり、日本のマスコミはU-18W杯に参加する日本代表を懸念するニュアンスの報道を出していた。日本代表の身辺保護に万全を期すよう呼び掛けたり、不意の危険に備えて個人行動を禁止したとの指示が出たりしたとも報じられた。

しかし記者会見で永田監督は「今日も海雲台(ヘウンデ)を歩いたが、いかなる危険も感じなかった。日の丸が印された代表チームのシャツを着て朝食にも行ってきた」と、反日の雰囲気をまったく感じていないと明らかにした。

彼は続けて「私たちは政治家ではなく、野球の試合をしにきただけだ。政治的な問題にはまったく関心がない。今はただ、この大会で優勝できるように集中している」と話した。

日本代表の永田裕治監督(左)と韓国代表イ・ソンヨル監督

韓国のイ・ソンヨル監督も、日本メディアからのインタビュー要請を「日韓戦を終えてから」と丁重に断った。

彼は「試合前はお互いに鋭敏になるため、他の話はしないほうがいい。万が一、失言してしまうこともあるかもしれないし、小さな誤解から関係が悪くなることもあるので、些細なことで相手を刺激しないように注意を払っている」と伝えた。

また「大会組織委員会でも、日本代表が試合以外の部分で神経を使わないよう、最善を尽くそうとしていると聞いている」と述べた。イ監督は「韓日戦が終われば安否も聞いて、お土産も交換する予定だ」と付け加えた。

そして「短い期間だが、着実に準備してきた。2017年のカナダ大会では準優勝だったが、今回は自国開催なだけに必ずや優勝したい」と覚悟を明らかにしていた。

スーパーラウンドではオープニングラウンドで同組だった相手との対戦成績が引き継がれるため、ここまで日本は2勝1敗、韓国は1勝2敗となる。韓国は日本に敗れれば決勝進出の可能性がなくなるため、絶対に負けられない試合だ。

日韓戦では、韓国の“ファイアーボール”ことチャン・ジェヨン(徳寿高2年生)と、163キロの速球を持つ日本の佐々木朗希(大船渡高3年生)が対戦するかにも注目が集まっている。

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