「地下鉄に乗るのも怖い」ソウル雑踏事故受け黙祷、喪章も…“厳粛開催”のプロ野球韓国シリーズ

「普段より1時間早く家を出ました。人通りの多い地下鉄に乗るのも怖くて…」

【写真】ソウル雑踏事故でプロ野球元チアリーダーが死去、享年24歳

11月1日、SSGランダースとキウム・ヒーローズによる韓国シリーズ第1戦を控えて、23歳大学生のノ・ジヒョンさんは普段よりも早く仁川(インチョン)SSGランダースフィールドを訪れた。

「大学の中間テストも終わったので、大きな盛り上がりを見せるビッグゲームの観戦を楽しみにしていましたが、(10月29日に梨泰院で)残念な惨事が起きてしまいました。私と同じ年齢の方も多かったので、心がとても痛いです」

そう語ったノ・ジヒョンさんは、「ランダースフィールドに向かう地下鉄の車内の密集した人波に閉じ込められることが怖くて、早く出発しました。心は重いですが、韓国シリーズという大きな試合ではあるので、静かに楽しく観戦しようと思います」と付け加えた。

10月29日、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)では過去に類を見ない惨事が発生した。

当時、梨泰院の中心にあるハミルトンホテル付近の幅4メートルの狭い路地に大勢の人が殺到した結果、大規模な雑踏事故が発生し、11月1日午後基準で死者156人、負傷者151人を記録したのだ。

「惨事以後、“安全”により気を付けろと…」

これを受け、政府の文化体育観光部と韓国野球委員会(KBO)は韓国シリーズ開催前に試合会場のランダースフィールドと高尺(コチョク)スカイドームを訪問し、安全点検に乗り出した。

万が一の非常事態に備え、消防署では救急車1台と医療スタッフを支援した。

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