韓国サッカー協会キム・パンゴン国家代表戦力強化委員長が急遽帰国し、サッカー韓国女子代表を率いるチェ・インチョル監督の過去の暴行疑惑を扱う予定だ。
韓国サッカー協会は9月5日、「キム委員長がジョージア戦(9月5日)終了後、すぐに飛行機に乗って帰国する。マスコミの報道で出てきたチェ監督の問題のため」とし、「協会レベルでもこの問題を精密に扱う予定だ」と明らかにした。
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チェ監督は8月末、サッカー韓国女子代表の監督に選任された。9月3日には公式記者会見を行い、就任の第一声を明らかにした。
ところが突然、過去の暴行疑惑がマスコミの報道によって浮上した。国家代表級の選手が2011年と2012年、チェ監督に暴行を受けたと主張したのだ。
チェ監督は、もともと“強いキャラクター”として知られている。ソフトなリーダーシップではなく、強力なカリスマ性で選手たちを導くスタイルだ。キム委員長をはじめ、監督選任小委員会の内部会議でも、その点が問題になった。
しかしキム委員長は、WKリーグの現場を直接訪れて指導者や選手たちと面談を実施し、監督選任の障害になるほどの問題はないと判断してチェ監督を選択した。
チェ監督は女子サッカーで19年を過ごした専門家で、U-20ワールドカップ、アジア大会などの経験も豊富だ。WKリーグで6度の優勝を飾る金字塔も打ち立てた。能力面では疑う余地がない。当然、代表監督の選任に関しても、大きな意見の相違はなかった。
ひとまず韓国サッカー協会は、暴行を受けたという主張が事実かどうかを把握することに注力する予定だ。キム委員長は現在、韓国代表とジョージア代表の親善試合を観戦するためにトルコのイスタンブールに滞在している。
当初、9月10日のトルクメニスタン戦まで観戦する予定だったが、暴行疑惑が浮上したため、急遽スケジュールを変更した。人事責任者であるだけに、キム委員長自らが疑惑を確認するためだ。
韓国サッカー協会が今回の疑惑をどのように解決するかは、わからない。まだ暴行の事実がはっきりとしていないだけに、協会側も慎重に調査すると思われる。
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