日本人選手もやってくる?アジア枠導入の韓国Vリーグをめぐる「明」と「暗」

韓国プロバレーのVリーグでアジア枠が導入されることになった。紆余曲折の末の導入だが、見逃してはならないことがある。

【写真】「モデル級の美貌」韓国女子バレー選手のビジュアル

韓国バレーボール連盟(KOVO)は9月30日、第19期第1次理事会を開催し、アジア枠を導入することで決定した。

導入時期は来季2023-2024シーズン。東アジア4カ国(日本、モンゴル、台湾、香港)と東南アジア6カ国(タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、マレーシア、ミャンマー)の計10カ国の選手が対象だ。

ポジション制限はなく、年俸は税金を含めた10万ドル(日本円=約1449万2400円)。トライアウトを通じた確立抽選制で選抜される。

このため、Vリーグでは今後一試合につき最大4人の外国人選手を見ることができる。

「韓国人選手が出場機会失う」の見解もあるが…

ただ、これに対し韓国人選手の出場機会が失われる恐れがあるという「否定的な見解」と、リーグ水準向上や興行面でのプラスという「肯定の視線」という2つの反応が存在する。男女合計14球団が示した反応は肯定的だった。

韓国では現在、Vリーグの選手に対し「実力と比較して年俸が高すぎる」という意見が大多数だ。選手1人に対する価値が過大評価されているという指摘でもある。それだけ選手一人ひとりの希少価値が高くなり、人件費が大幅に上昇せざる得ない構造だ。

アジア枠はこれを解決する一つの方法になり得る。選手間の自然なポジション争いの誘導に加え、リーグ全体のレベルアップも図ることができる。

「韓国人選手がポジションを失う可能性がある」という意見は理解できるが、韓国人選手もただなすすべなく競争で負けることはないはずだ。それよりも、競争による実力の向上など好循環の構造に期待した方が良いだろう。

今季は元女子バレー韓国代表キム・ヨンギョンもVリーグでプレー

ただ、見逃してはいけないこともある。それが2軍リーグの導入だ。

2軍リーグ導入がVリーグ内で言及されたのは今日に限った話ではない。プロチームはこれまで、2軍リーグ導入時で費用が増えるとして忌避する傾向を見せてきた。

安値で外国人を獲得することになれば、いわゆる“バブル”状態にある選手たちの年俸は相対的に下がるだろう。そこで節約された予算の一部を、2軍リーグに投資することも一つの方法だ。

一方を得るのであれば、もう一方を諦めることもできなければならない。選手たちがプレーする機会の場が広がれば、次世代を担う有望株の供給にも変化が生じるかもしれない。

どんな制度であっても「明」と「暗」は確実に存在する。例え最も合理的な決定だとしても、肯定的または否定的な効果だけをもたらすわけではない。

はたしてアジア枠の導入がVリーグにどのような影響を及ぼすのか。今から来季の様相が気になるところだ。

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