巨人コーチに元中日外野手も!韓国プロ野球40周年記念「レジェンド40人」に選ばれた日本球界経験者

韓国プロ野球KBOリーグは9月5日、発足40周年を記念して選ばれた「レジェンド40人」のなかで、キム・ギテ(金杞泰)、イ・ビョンギュ(李炳圭)、ヤン・ジュンヒョク、パク・ヨンテクの4人が含まれたことを発表した。

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読売ジャイアンツの1軍打撃コーチを務めるキム・ギテは現役時代、優れたリーダーシップで「長兄」「ボス」の愛称で親しまれた。

1991年にサンバンウル・レイダース(2000年に解散)でプロデビューを飾ると、同年シーズンに27本塁打を記録し、国内を代表する打者として急浮上した。キム・ギテは韓国プロ野球史上初めてデビューシーズンに20本塁打以上を記録した新人打者だ。

キム・ギテは1992年に31本塁打を記録すると、1994年には左打者として初の韓国プロ野球本塁打王(25本)に輝き、1997年には打率0.344で首位打者にも選ばれた。キム・ギテは現役時代に所属したサンバンウル、サムスン・ライオンズ、SKワイバーンズの3球団すべてで主将を務めた。

2005年限りで現役を引退した後は指導者に転身。2006年に阪神タイガースでコーチ研修を受け、韓国に戻りSKの1軍打撃補助コーチに就任。2007年には巨人の育成コーチに就任すると、翌2008年から2年間は同球団の2軍打撃コーチを務めた。

以降はLGで2軍監督、1軍ヘッドコーチを経て2012年に同球団の監督に就任。2015年からはKIAタイガースの監督に就任し、2017年には球団を統合優勝に導いた。2021年には巨人の2軍ヘッドコーチを務め、今年から1軍打撃コーチを務めている。

現役時代のキム・ギテ

2007~2009年に中日ドラゴンズに在籍したイ・ビョンギュは、LGツインズ一筋を貫いた韓国プロ野球では「赤兎馬(チョクトマ)」の愛称で親しまれ、爆発力のあるプレーで国内を沸かせた。

1997年のデビュー初年度から全試合に出場し、新人賞とゴールデングラブ賞を席巻してレジェンドとしての歩みを始めた。天賦の打撃才能を誇るイ・ビョンギュは、1999年から2001年まで3年連続で最多安打1位に輝くなど、“打撃の達人”として人気を集めた。

特に、1999年には韓国国内の球場で最も大きな規模を持つ蚕室(チャムシル)球場を本拠地とする選手で唯一「30本塁打30盗塁」を達成し、ファンに強烈なインパクトを与えた。

39歳だった2013年には、史上最年長サイクルヒットに韓国プロ野球最多の10打席連続安打を達成。同年は史上最年長となる首位打者のタイトルも獲得した。現役時代はゴールデングラブ賞を7度受賞し、国内最高の外野手として活躍した。引退後は解説者を務め、現在はLGの2軍打撃コーチを務めている。

現役時代のイ・ビョンギュ

「レジェンド40人」選定の授賞式は、イ・ビョンギュが9月7日に蚕室球場で行われるSSGランダース対LGツインズ戦、ヤン・ジュンヒョクが9日に大邱(テグ)サムスン・ライオンズ・パークで行われるロッテ・ジャイアンツ対サムスン・ライオンズ戦、パク・ヨンテクが23日に蚕室球場で行われるロッテ・ジャイアンツ対LGツインズ戦で開催される予定だ。

なお、キム・ギテの授賞式については未定となっている。

(写真提供=KBO)左上から時計回りにヤン・ジュンヒョク、パク・ヨンテク、キム・ギテ、イ・ビョンギュ

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