2週間遅れで今季を迎えるソン・フンミンに、“4年前”と同じライバルが待ち受ける

ソン・フンミンの“沈黙”が終わる。

ソン・フンミンが2週間遅れで2019-2020シーズンに突入する。ソン・フンミンは昨シーズンの第37節で一発退場し、その懲戒で今シーズンの開幕戦と第2節に出場できなかった。

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しかし晴れて自由の身となった。ソン・フンミンは8月26日に行われるニューカッスルとのホームゲームから、正常に試合に出場できる。

ニューカッスル戦が終わると、アーセナルと“北ロンドンダービー”を行い、2022年カタールW杯アジア2次予選を経てロンドンに戻り、プレミアリーグとチャンピオンズリーグでプレーすることになる。

トッテナムは開幕から2試合で、それなりの成果を収めている。ホームで行われた開幕戦で、今季昇格したアストン・ヴィラを3-1で下し、続く8月18日の第2節では、ディフェンディングチャンピオンのマンチェスター・シティと2-2で引き分けた。解説者となったジョゼ・モウリーニョがトッテナムを優勝候補に挙げた理由を早くも説明している。

そんなトッテナムの中心に、復活したMFエリク・ラメラがいる。

彼は初めて登場した選手ではない。ソン・フンミンと同じ1992年生まれで、ソン・フンミンより2年早い2013年にイタリアのASローマからトッテナムに移籍した。トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督と同じく、アルゼンチン出身の選手だ。

しかしASローマで見せた攻撃の感覚は、トッテナムに来てからは影を潜め、毎シーズン序盤こそ活躍するが、負傷を繰り返した。ソン・フンミンがトッテナムに入団した2015-2016シーズンは一定の活躍を見せ、正規リーグ34試合で5得点を記録した。当時のソン・フンミンはラメラとのレギュラー争いが厳しく、ドイツへのUターンを考えるほどだった。

クラブ初のチャンピオンズリーグ決勝をベンチで見守ったラメラは、リハビリを終えた今シーズン、序盤から本来の実力を誇っている。アストン・ヴィラ戦で先発出場してフルタイムに近い87分をプレーし、マンシティ戦では左足シュートと正確な左足CKでゴールとアシストを記録して、試合を2-2の引き分けに持ち込んだ主人公となった。

今の勢いを見ると、当分の間、ソン・フンミンの競争相手になる。ソン・フンミンは4年前と同じように、再びラメラと競争しなければならない状況だ。

もちろんソン・フンミンとラメラは共存することもできる。トッテナムの強みは、ソン・フンミンとラメラ、デレ・アリ、クリスティアン・エリクセン、ルーカス・モウラ、タンギ・エンドンベレなど、多様な才能あふれる2列目の選手が多いところにある。

デレ・アリは現在リハビリ中で、エリクセンはトッテナムで存在感を誇っているが、再契約という“変数”を抱えている。トッテナムで毎年アップグレードし続けるソン・フンミンの経験と実力であれば、どのような競争でも生き残ることができるはずだ。

ただ当分は、入団初期にチーム内のライバルであったラメラと出場時間をめぐって、競争しなければならないのが現実だろう。

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