「試合に出場できない」韓国代表ペク・スンホの“悩み”が現実となった

2019年08月20日 サッカー

ペク・スンホ(ジローナ)の“悩み”が現実のものとなった。

ペク・スンホは8月19日(日本時間)、スペインのエスタディ・モンティリビで行われた2019-2020シーズンのセグンダ・ディビシオン(2部リーグ)第1節、スポルティング・ヒホンとのホームゲームに欠場した。ジローナはヒホンと1-1で引き分けた。

ペク・スンホの欠場は、外国人枠(EU圏外枠)の制限(2人まで)に起因する。

ジローナの外国人枠は、DFホアン・モヒカ(コロンビア)と、ストライカーのアントニー・ロサノ(ホンジュラス)で埋まっている。昨シーズン26試合出場し、1得点もあげることができなかったロサノが、今回の移籍市場でチームを移すとされていたが、結局は残留した。それによってペク・スンホの期待は、悩みに変わった。

昨シーズン、1軍デビューを果たしたペク・スンホは、正規リーグ3試合、カップ戦3試合を含む計6試合の出場にとどまった。その6試合の出場も、モヒカの負傷で空いた枠を代替したものだった。

所属クラブの出場問題で気苦労が多かったペク・スンホは6月、イランとのAマッチで代表デビューを果たしながら、目頭を熱くした。

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試合出場を切実に望んだペク・スンホはスペインに戻り、所属クラブに移籍を要求。実際にいくつかのドイツやフランス1部リーグのチームが、ペク・スンホにラブコールを送った。

しかしペク・スンホの選択は、残留だった。

フアン・カルロス監督が新たに赴任したことも、ペク・スンホの心をとらえた。カルロス監督は、ペク・スンホがバルセロナのBチームに所属していたとき、Aチームのコーチだった。同監督は、ペク・スンホがBチームの頃から注意深く見守ってきた人物とされる。

しかしカルロス監督は、開幕戦でペク・スンホを選択しなかった。ペク・スンホとジローナの契約はまだ1年残っているが、プレーできないのであれば大きな意味がない。

(写真=ジローナInstagram)ペク・スンホ

まだシーズン開幕戦が終わっただけともいえるが、ペク・スンホの立場では、出場機会を得ることができなかった昨シーズンと同じ轍を踏むことになるという懸念を隠せない。スペインを離れ、非ヨーロッパ出身選手の制限がないブンデスリーガなどへの移籍も検討すべきカードだ。

ペク・スンホ側は、移籍と関連して慎重な立場を堅持した。「より良いチームに行ければいいが、現在の状況は報道されているものと変わらない」と言葉を惜しんだ。

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