チェ・ガンヒ監督が14年間過ごした全北現代を離れることを皮切りに、今冬Kリーグ監督たちの大々的な移動の兆しが見られる。契約満了や成績不振などの理由で司令塔を代えるクラブが少なくなく、大きな入れ替えが起こる見通しだ。
何よりも“Kリーグの1強”、全北現代は、新しいリーダーを探さなければならない状況に直面している。同クラブは、実力と将来性を兼ね備えた監督を、国籍を問わず探すという方針だ。韓国人指導者としては現コーチのキム・サンシクをはじめ、全北現代でプレーした経験を持つ牙山ムグンファFCのパク・ドンヒョク監督、シン・テヨン前韓国代表監督、パク・キョンフン元城南FC監督、ファン・ソンホン元FCソウル監督などの名前が挙がっている。
一部ではキム・サンシクコーチが10月20日に行われた第33節・仁川ユナイテッド戦を事実上指揮したことから、第一候補として挙げられている。しかしキムコーチは、アジアサッカー連盟(AFC)プロライセンスを持っていない。
韓国プロサッカー連盟の関係者は、「2020年からはプロライセンスを所持しているか、プロライセンス取得過程中の指導者だけがACLの際にベンチに座ることができる」と話している。AFCのプロライセンスは2年課程だ。来年はともかく、2020年のACLで監督を務めるためには、今年の冬に資格取得過程に入らなければならないという意味だ。
一方でパク・ドンヒョク監督は今年、牙山を2部リーグ優勝に導き、プロの監督として好スタートを切ったが、1部リーグではコーチ経験すらない。シン・テヨン監督はACL優勝やワールドカップの経験などもあり、指導力は問題ないが、クラブの色に合っているのか見守らなければならない。ファン・ソンホン監督も同じだ。パク・キョンフン監督は理論と経験は豊かだが、最近プロでの成績が良くない。
全北現代のほかにも、指揮官が代わるクラブは少なくない。