元湘南イ・ジョンヒョプは『スラムダンク』の赤木?若手を輝かせる“引き立て役”として躍動する今【インタビュー】

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「お前は鰈(カレイ)だ。泥にまみれろよ」

【写真】イ・ジョンヒョプ、美人妻とのウェディングフォト

これは、人気バスケ漫画『スラムダンク』にて、魚住純が赤木剛憲に向かって投げかけたセリフだ。主役になれる仲間が多いのであれば、赤木は彼らを引き立たせる役割をすれば良い。そんな意味が込められた魚住の助言だった。

かつて2018年に湘南ベルマーレに在籍した元韓国代表FWイ・ジョンヒョプ(31、江原FC)の、今季Kリーグ1(1部)でのプレーを見ると、まさに赤木が思い浮かぶ。決して華やかではないものの、自らの身体を投げうってまで、チームメイトを輝かせる役割を果たすからだ。

FWヤン・ヒョンジュン(20)とFWキム・デウォン(25)。2人の若手アタッカーが絶頂のパフォーマンスを発揮する裏側には、イ・ジョンヒョプがいる。

イ・ジョンヒョプが豊富な運動量で相手DFを引き連れ、激しいフィジカルバトルもいとわない。そこで生まれたスペースを、ヤン・ヒョンジュンとキム・デウォンが突き、彼らがフィニッシャーとして得点を決める。直近5試合で計14ゴールを挙げ、4勝を収めた江原FCの上昇の原動力だ。

それだけに、スポットライトはどうしても4ゴール4アシストのヤン・ヒョンジュン、9ゴール7アシストのキム・デウォンに当たってしまうものだが、イ・ジョンヒョプの隠れた存在感も無視することができない。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ジョンヒョプ

「あえて自分がゴールしなくても…」

Kリーグ1で躍動する攻撃陣トリオの一角を担うイ・ジョンヒョプは、「自分たち同士で約束事がある。自分が相手DFと戦ったり競り合ったりしたとき、周囲でヒョンジュンやデウォンが裏のスペースを突いたり、ボールを受け取れる動きをする。何度も試みて成功しているので、たくさんこなすことで自信がついた」と手応えを語る。

「実際、シーズン序盤は自信がなかった。ほかのチームと比べて、自分たちのスカッドが弱いと思っていた。気後れした状態でシーズンが始まって、試合もしたくないほどだった。だが、今は耐える力が生まれ、勝ち方も知っていきながら自信がついた。当時と違って試合をするのが楽しみだ。自分たちでも上手くやれるという気持ちでやっている」

イ・ジョンヒョプは自分自身を“引き立て役”と定義する。「自分がゴールやアシストを記録すれば、当然チームの役に立つので、もっと頑張ろうと努力している。ただ、自分の個人的な欲というより、チームの勝利に集中したい。あえて自分がゴールを入れなくても、サポートできる役割をしたい。ゴールはすでにヒョンジュンとデウォンがたくさん決めている。自分も必ず入れなければならないとは思わない」とも謙遜する。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キム・デウォン

一回り年下の後輩から「学ぶことも多い」

2002年生まれのヤン・ヒョンジュン、1997年生まれのキム・デウォンの2人と、1991年生まれのイ・ジョンヒョプとは大きな年齢差がある。

それでも、イ・ジョンヒョプは「2人とも年齢が自分よりはるかに若いが、お互いにたくさんコミュニケーションをしている。お互いの動きについて話し合いながら、連携を深めている。ピッチに入れば自分がリードすることはない。むしろ、自分が彼らを頼っている。2人にボールが渡ったら期待するほどだ」と、後輩に対する厚い信頼を示した。それとともに、「シーズン終了後には必ず授賞式に参加し、賞をもらってほしい」と期待を寄せた。

キム・デウォンはすでにKリーグで実力を証明されたアタッカーだが、一方のヤン・ヒョンジュンは今季急上昇したヤングスターだ。特に、ヤン・ヒョンジュンはチームKリーグ対トッテナムの親善試合を通じて、韓国トップレベルの有望株に浮上した。

イ・ジョンヒョプは「ヒョンジュンは昨年から練習中に才能の片鱗を感じさせた選手だった。でも、今年ここまでやるとは思わなかった」と笑顔を見せた後、「もう江原FCにはヒョンジュンがいなければいけないほど、彼の比重が大きくなっている。先輩として学ぶ点も多い。トッテナム戦を見て驚いた。まるでチェルシーの選手かと思った。元々、ヒョンジュンが怖いもの知らずのようなプレースタイルだが、だとしてもあそこまでやれるとは思っていなかった。ヒョンジュンはいつか必ず代表に行く選手だ。今よりもっと大きな舞台に進むこともできる。どれだけ成長するかが気になる」と、後輩を褒めたたえた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ヤン・ヒョンジュン

江原FCは現在、22試合を終えて7勝6分9敗の勝ち点27で12チーム中7位。このままの調子であれば、昨季のように入れ替え戦に進む可能性は低そうだ。

イ・ジョンヒョプは最後に、「もう少し頑張れば、目標にしたファイナルA進出も可能ではないかと思う。それでも、下のチームとの勝ち点差も少ないので、心配していないわけではない。ただ、入れ替え戦には絶対進みたくない」と、並々ならぬ覚悟を明らかにした。

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