韓国代表の“臨時キャプテン”を務めるDFキム・ジンス(30、全北現代モータース)が、E-1サッカー選手権を戦う決意を伝えた。
キム・ジンスは7月19日から日本でスタートしたE-1選手権に、韓国代表のキャプテンマークを巻いて臨む。
今大会は国際Aマッチ期間の開催でないため、キャプテンのFWソン・フンミン(29、トッテナム)をはじめとする欧州組の招集が不可能だ。このため、自然とキム・ジンスがキャプテンの責務を担うことになった。臨時であるとはいえ、キム・ジンスがA代表のキャプテンを務めるのは今回が初めてだ。
「個人的に光栄なことだ」と話すキム・ジンスは、「これまでのE-1選手権では良い結果を残してきた。今回も期待値が高いことをよく知っている。目標は当然、優勝だ。一言で“優勝だ”という以外に伝えることはない」ときっぱりと伝えた。
それとともに、「代表チームではキャプテンの役割が重要だが、代表には各所属チームで活躍する選手が集まっている。全員が頑張っているし、雰囲気も良い」と付け加えた。
ただ、今回のE-1選手権を戦う韓国代表には、守備陣に“戦力漏れ”がある。不動のセンターバックであるDFキム・ミンジェ(25、フェネルバフチェ)が欧州組のため不在のほか、DFキム・ヨングォン(32、蔚山現代)が胃腸炎のため招集除外となった。
DFクォン・ギョンウォン(30、ガンバ大阪)やDFパク・ジス(28、金泉尚武)を除けば、初招集のDFキム・ジュソン(21、金泉尚武)はもちろん、DFイ・ジェイク(23、ソウルイーランドFC)、DFチョ・ユミン(25、大田ハナシチズン)はAマッチデビューすらしていない。
センターバックの脇を守るサイドバックとして、キム・ジンスの責任感もいつにも増して大きくならざるを得ない。
ただ、キム・ジンスは「大きな枠組みは変わらないと思う。自分たちが追求するサッカーは変わらない」とし、「監督が伝える部分をしっかり理解して、既存の選手と新しい選手が融和を成し遂げなければならない。そうしてこそ、キム・ヨングォンとキム・ミンジェの空白を埋められると思う」と力強く語った。
キム・ジンスは今夏の移籍市場で全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース残留を決断した。2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会と、2連続で負傷によりW杯出場を逃した過去が、残留を決断した理由のひとつだ。
「全北現代に残留した理由はW杯もあったが、キム・サンシク監督と家族のため」というキム・ジンスは、「W杯に出てどんなプレーをして、どれだけ通じるかは8年前も4年前も考えた。だからこそ、(W杯という大舞台の)意味が大きく感じられる」と強調した。
E-1選手権優勝の勝負所は日本代表との最終戦だ。韓国代表は昨年3月、日産スタジアムで行われた“日韓戦”で0-3の完敗を喫した。
「当時の日本戦はテレビで見ていた。必ず勝ってほしいという気持ちで応援していた」と振り返ったキム・ジンスは、「サッカーはいつも上手くいくものではない。ただ、日本戦はいつも以上に結果が重要だ。中国、香港戦はもちろんだが、日本戦でも必ず勝利したい」と誓った。
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