「僕がもっと上手くやっていれば、チャンスをつかめていたはずです。自分自身に足りないところが多かったと思います」
チュ・セジョンは自身のサッカー人生において、日本での生活が大きな助けになったと自負する。
「2018年ロシアW杯に出場して以降、“もっと多くのことを経験しなければならない”と思うようになり、日本への挑戦を決めました。Jリーグではあまりプレーすることはできませんでしたが、たくさんのことを学びました。僕自身、その過程で学んだことを身につけようとしました」
「日本の選手はテクニカルな面が強く、フィジカル面ではあまり強くないと思っていましたが、実際にぶつかってみたらそうではありませんでした。プレッシャー、テンポ、どのレベルも高かったです」
今夏の移籍市場で、チュ・セジョンはKリーグ1（1部）のほか、Jリーグ内でも複数のチームから獲得オファーが届いた。それでも、さまざまな選択肢があったなかで大田を選んだ理由はどこにあるのか。
「僕自身、1部リーグでずっとプレーしたい気持ちはありました。日本国内でもオファーがありましたし、Kリーグ1でも“自由契約（FA）補償金を払って獲得したい”というチームもありました」
「それでも、僕はできるだけチームに早く適応でき、試合に出場できるチームに行きたかった。大田の試合は以前からよく見ていました。僕が自分の長所を発揮できれば、チームの助けになると思い、大田を選択しました」
レンタル期間は今年12月末までと短期だが、チュ・セジョンは大田の助けになりたいという熱望を強く持っている。
「これまで夏にチームを変えたことがなかったので、正直心配もありました。既存の選手たちが神経を使うかもしれない。僕が加わることでチームの害になってはいけない、僕が雰囲気を壊してはいけないと思っていました」
「幸い、大田合流後はチームメイトが歓迎してくれました。チームの目標に自分も力になりたい。選手全体的に年齢が若く、僕はベテランの部類に入ります。監督は僕がチームの中心を取ってくれることを望んでいます。だからこそ、自分の役割をまっとうしたいと思っています」
大田の1部昇格とともに、チュ・セジョンが目指すはW杯出場だ。
