U-23韓国代表を率いるファン・ソンホン監督が、衝撃的な”惨敗”に頭を下げた。
U-23韓国代表は6月12日、ウズベキスタン・タシケントのパフタコール・スタジアムで行われたU-23アジアカップ準々決勝で、U-21日本代表に0-3で敗れた。
前回の2020年大会で優勝し、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだU-23韓国代表だったが、大会史上初めてベスト4入りできずに敗れるという屈辱を味わった。
まさしく“惨事”のレベルだ。結果はもちろん、パフォーマンスでも日本に圧倒された。
加えて、日本はU-23世代ではなくパリ五輪を目指すU-21世代で大会に出場している。U-23世代で出場している韓国より2歳年下のチームを相手に喫した完敗だっただけに、その衝撃は大きかった。
現役時代はセレッソ大阪、柏レイソルでも活躍し、1999年にはJリーグ得点王に輝いたファン・ソンホン監督も、ショッキングな大敗に表情は暗かった。
指揮官は試合後、「どんな理由もない。すべて監督の責任だ。スカッド構成、試合のコンセプト、動機づけなど、すべての部分で私が不足していた」と日本戦完敗の責任を負うと、「選手たちは最善を尽くした。若い選手たちなので、細心の準備をして気を使わなければならなかったが、そうすることができなかった。日本は想像以上に強かった。彼らは多くの準備をしていた。申し訳ないと伝えることしかできない。これからは再び失望させることがないように死力を尽くす」と伝えた。
ファン・ソンホン監督はこの試合、グループステージ3試合3ゴールのFWチョ・ヨンウク(23、FCソウル)、192cmの長身FWオ・セフン(23、清水エスパルス)を先発から外したことで、采配に疑問が寄せられていた。
「その指摘には共感する。ただ、パク・ジョンインのコンディションが万全でなく、90分を消化できない状態だったため、彼を先発で起用した。GKのゴ・ドンミンは足の指の負傷で離脱した。試合をできるだけ長く引っ張ろうとした気持ちが、オ・セフン、チョ・ヨンウクを先発から外す選択に至った。このような部分が結果に影響を及ぼしたと思う」
中盤の組み合わせも俎上に載せられた。日本戦ではMFコ・ジェヒョン(23、大邱FC)とMFホン・ヒョンソク(22、LASKリンツ)を3列目に起用する意外な采配がなされたが、彼らは守備的なポジションが本職ではなく、2列目など攻撃的なポジションでこそ活きる選手だ。結局、守備に不安を残した中盤を日本に攻略され、簡単に崩されてしまった。
「グループステージを戦いながら最適な組み合わせを探していた」というファン・ソンホン監督は、「実際に試合を戦いながら組み合わせを探すのと、Kリーグの試合を見ながら決めるのは難しかった。私だけの考えで中盤を運用した結果が敗北につながった。中盤はバランスを重視すべきだったが、フィジカル的に優秀な選手だけを配置したことが過ちだった」と采配を認めた。
U-23韓国代表は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、U-23アジアカップ前までに一度も他国の代表チームと強化試合を行うことができなかった。
日本戦でもグループステージ全3試合に出場したDFイ・サンミン(22、忠南牙山FC)が新型コロナ感染で欠場を強いられた。
それでも、「言い訳をしたい考えはない」と言い切ったファン・ソンホン監督。「同じメンバーで練習することができず、招集のたびに選手が入れ変わったため、組織力を引き上げることが難しかった」としつつも、「再びこのようなことが起きないよう、私から変わった姿をお見せできるよう努力する。まだ足りない部分は多いが、選手たちにはエールを送ってくださり、非難はすべて私にしてほしい。最善を尽くして強いチームを作ることができるように努力する」と伝えた。
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