U-20W杯準優勝の韓国を率いたチョン・ジョンヨン監督「批判は私に」【現地取材】

2019年06月17日 サッカー #U-20W杯

韓国サッカー史上初となるU-20ワールドカップ準優勝の偉業を達成したU-20韓国代表チョン・ジョン監督が、ワールドカップ期間を振り返った。

チョン監督と韓国代表選手団は6月17日(日本時間)午前、仁川国際空港を通じて帰国した。早朝から集まった多くの取材陣とファンの歓声のなか、祖国の地を踏んだ選手団はやや疲れた様子だったが、明るい表情でフォトタイムを設けた。

韓国サッカーの新しい歴史を塗り替えたチョン監督は、「韓国国民がU-20代表チームを応援してくれたことに感謝したい」と、今後も選手たちを応援してくれるように願った。

以下、チョン監督と一問一答。

―「アゲイン1983」を目標にしたが、それを超える偉業を達成した。

「韓国の地を踏んでみると実感が出てくる。韓国国民が代表チームを応援してくれたことに対して感謝する。決勝まで上がったのだから、さらに国民を楽しませることができたのに、優勝できずに残念だ。

選手たちが最善を尽くした。これからも見守って、応援してもらえれば幸いだ。優勝はできなかったが、再び挑戦する機会が訪れると思っている」

―ワールドカップ期間中、戦術や選手起用が話題だった。

6月17日、帰国したU-20韓国代表チョン・ジョンヨン監督が取材に応じている

「他の試合も同じだが、セネガル戦の戦術は昨年から練習した。そこからアップグレードさせて、相手に応じて変化した部分がある。選手たちがよく理解して戦術を実行した。

サッカーは、状況に応じて変わる。今後さらに完成度を高くすることができる。選手たちが頑張ってくれた」

―韓国サッカーの有望株たちが成長した。今後も発展し続けるためにはどうするべきか。

「私が青少年たちを任されて12年が経った。持続的にこの年齢層を成長させなければならない。特に今後もU-17、U-20ワールドカップの出場権を確保していけば、良い経験が蓄積されるものと考えている。彼らがA代表の一員になって、韓国サッカーの発展に貢献するだろう」

―U-20代表を率いた2年間の指導者生活には、どんな意味があったか。

「幸せだ。この選手たちを連れて2年間をスペシャルに過ごした。苦労したことが良い結果となった。私や選手たちに、今回のような機会がまた訪れると思う」

―特定の選手に対する非難が起きている。

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「サッカーファンとして十分に非難と批判をすることができると思う。それでもできれば、私を非難してくれたらと思う。

選手たちはまだ成長する段階にいる。心理的に不安定なところもある。まだ結果については指導者の責任が大きいだけに、健全な批判がいいだろう」

―専任の指導者制度が結果を出したが、今後続けられるべきと思うか。

「当然だ。優勝したウクライナの監督も、選手たちと5年以上をともにしてきた。現在の傾向がそうだ。システムがそのような傾向になっているので、韓国も同じようにするのがいいだろう。

若い選手たちを誰よりもよく知っているので、それを制度が支えてくれれば良いと思う」

―今後の計画は?

「まだ考えていない。毎試合、歴史を塗り替えたので、試合にだけ集中した。ワールドカップが終わって、何日も経っていない。休みながら、サッカー協会と話してみる。韓国サッカーの発展に貢献できるのであれば、いつでも韓国サッカーのために力を尽くす」

―家族と話したことはあるか。

「列車のチケットを送った。このようなときでなければ、会えない。子供たちが、お父さんが誇らしいといってくれたので、それで十分だ。365日、家にいれなくても、カバーされたと思う(笑)」

―体力トレーニングが効果を発揮したと思うか。

「4週間のプログラムを最初に試みた。最初のデータと最後の試合前にテストしたデータを見たとき、上昇したことを確認できたので自信があったし、それに合う戦術と戦略を練った。

決勝戦は、天候の影響が大きかった。プレーするには、暑かった。天気を知って準備していれば、もっとパフォーマンスが上がったはずだ」

―イ・ガンインが活躍した。

「本人も事前によく準備していたし、確信があった。良いパフォーマンスが出たので、十分に自分が求めることを達成することができた。ガンインに、2年後に優勝できるようにまたやろうと冗談を言った」

―今後も青少年だけを指導するのか。

「すでに完成した選手を率いることもおもしろいかもしれないが、私の考えでは、まだ作っていくほうが合うと思う。機会があれば、いろんなことをしてみたい考えもある。もっと考えてみる」

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