「これ以上感染者が出ないことを…」最終予選控えコロナの猛威にさらされる韓国代表【現地取材】

慎重に慎重を重ねるほかない。

【写真】韓国代表、東京五輪で“握手拒否”の瞬間

パウロ・ベント監督率いる韓国代表は去る3月21日、坡州(パジュ)のサッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)にカタールW杯アジア最終予選第9~10戦を戦うメンバーが招集された。

すでに本大会出場を確定している韓国代表は、来る24日にホームでイラン代表、29日にアウェーでUAE代表と対戦するが、現在は新型コロナウイルス感染症の脅威とも戦っている状態だ。

韓国代表ではこれまで、FWチョン・ウヨン(22、フライブルク)、MFナ・サンホ(25、FCソウル)、MFキム・ジンギュ(25、全北現代モータース)、MFペク・スンホ(25、全北現代モータース)の4人が新型コロナ感染により代表を離脱した。

これにより、MFナム・テヒ(30、アル・ドゥハイル)、FWチョ・ヨンウク(23、FCソウル)、MFコ・スンボム(27、金泉尚武)、MFウォン・ドゥジェ(24、蔚山現代)が追加招集されている。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国代表

対するイラン代表でも感染者が相次いでいる状況だ。現時点でFWメフディ・タレミ(29、ポルト)、MFアリレザ・ジャバンバフシュ(28、フェイエノールト)、MFサマン・ゴドス(28、ブレントフォード)といった主力が新型コロナに感染し、出場が難しい状態となっている。

いつ誰が新型コロナに感染し、荷物をまとめて代表を離脱してもおかしくない。だからこそ、今まで以上に敏感になるしかない。

22日に坡州NFCで行われた記者会見にはMFクォン・チャンフン(27、金泉尚武)とFWチョ・ギュソン(24、金泉尚武)が出席したが、会見は選手と取材陣の間に大幅な距離が設けられて行われた。2人はマスクを着用したまま、距離の離れた取材陣の質問に答えていた。

(写真提供=韓国サッカー協会)距離を置いて行われた記者会見

チョ・ギュソンは「今まで以上に慎重な状態だ」とし、「防疫を徹底的に行っている。常にマスクを着用して生活している。食事も最大限別々に行って、その過程で距離置きも遵守している。かといって、チームの雰囲気やトレーニングに大きな問題はない」と説明した。

特に、当初代表に選ばれNFCにも入所していながら、新型コロナ感染判定を受けたペク・スンホは、去る19日に行われたKリーグ1(1部)第6節の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース対金泉尚武(キムチョン・サンム)の試合に出場していた。クォン・チャンフン、チョ・ギュソンの2人もこの試合でプレーした。

クォン・チャンフンは「(ペク・)スンホとは週末に直接対決をした。入所後も全員が細心の注意を払い、食事も別に行っている。(新型コロナ感染者が)これ以上多く出なければ幸いだ。自分のコンディションは大丈夫だ」と伝えた。

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