韓国代表率いるポルトガル人指揮官のパウロ・ベント監督が、イラン代表を上回りカタールW杯アジア最終予選を首位通過する決意を伝えた。
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韓国サッカー協会は3月14日、同月に行われるカタールW杯アジア最終予選グループAの2試合を戦う韓国代表メンバーを発表した。
去る2月1日に行われた第8戦のシリア代表戦での勝利をもって、6勝2分の勝ち点20でグループ2位以上が確定し、すでに10大会連続11回目となるW杯本大会出場を決めた韓国代表。現在、首位のイラン代表(勝ち点22)とは2ポイント離れている。
韓国代表は来る24日にホームのソウルワールドカップ競技場でイラン代表、29日にアウェーのアール・マクトゥーム・スタジアムでUAE代表と対戦する。
ベント監督は“野望は大きく持たなければならない”という言葉を皮切りに、「我々は(イランを)阻止し、グループ1位になれるよう努力する。厳しい試合にはなるが、必ずできるという確信をもって試合に臨む予定だ」と、イランを下してグループ1位に浮上する覚悟を明らかにした。
以下、ベント監督との一問一答。
◇
―最終予選を控えた感想は。
最終予選2試合で勝ち点6を獲得することに焦点を合わせた。グループ1位の可能性があり、それは我々の目標だ。以前にも言ったように挑戦になるだろう。最も重要な目標だった本大会出場は達成したが、野望はそれ以上になるべきだ。グループ1位のチャンスがあるだけに、今度の2試合でその目標を達成できるように努力する。
―今回の結果次第ではW杯本大会の組み合わせ抽選でポット3に入る可能性もあるが、考えは。
現時点でそこまでは考えていない。迫る2試合でどうやって相手と戦うかを考えながら、目標達成に向けて色々と熟慮している。最終予選で勝ち点を確保する最上の方法で仕上げる予定だ。組み合わせ抽選でどこに位置するかは見守らなければならないが、現時点で重要な事案ではない。11月まで楽しみながら準備をする。
―所属クラブで負傷離脱している選手の状態は把握できているのか。
常にやってきた通り、全選手のコンディションの確認は行っている。決定する前に情報を集め、発表前にもこれまで行ってきた方式通り進めた。
―最終エントリーの完成度まではあとどの程度なのか。
2018年から代表チームを運営してきたプロセスがW杯以降に終了する。選手をチェックして選抜する過程は変わらない。招集も最善の方法で決定され、6月、9月も同じ方式で決定される予定だ。最終予選メンバーもやはり同じだ。最終段階でプロセスを変えることは正しくない。
―(初招集の)パク・ミンギュ、(2年5カ月ぶり招集の)イ・ジェイクを選出した理由は。
2人はいずれも継続してチェックしてきた選手だ。イ・ジェイクは以前にも招集したことがあるが、パク・ミンギュは今回が初めてだ。パク・ミンギュは昨季から今季までチェックを続けてきた。2人とも技術的に優れている。
現在、キム・ヨングォンが累積リーチの状態であり、クォン・ギョンウォンは招集後コンディションをチェックしなければならないため、イ・ジェイクを選出した。パク・ミンギュは先ほども述べた通り、良い技術と守備力を持った選手だ。良いオプションになるだろう。代表でどんなパフォーマンスを見せてくれるかをチェックする良い機会だ。
―ソン・ジュンホ(山東泰山)、カン・サンウ(北京国安)は韓国国内に滞在中だが、代表メンバーから外れた。その理由は。
中盤のオプションに変化を加えたかった。2人は以前にも招集したことがある選手であり、将来的には考慮すべきだろうが、今回は2人の状況も鑑みて別の選手を招集した。パク・ミンギュ、イ・ジェイク含め、選抜した4人のウィングバック(パク・ミンギュ、キム・テファン、キム・ジンス、ユン・ジョンギュ)は所属チームで着実に試合に出場している。
―キム・ゴンヒもメンバーから外れたが、その理由は。
戦術的、技術的な理由だ。1月の招集は2トップを考慮した選出した。だが、今回は違う。2トップを使用しないという意味ではなく、キム・ゴンヒ以外に別の特徴を持った選手たちを活用する考えだ。
―通算対戦成績で劣勢のイランと対戦する。戦略は。
イランはフィジカルが強いのはもちろん、戦術面でも疑いのない強い相手だ。相手のバランスを崩せる経験豊富な選手を保有している。アズムンがいるときは2トップが活躍するが、アズムンがいなければタレミが1トップで出ることもある。イランはグループ首位を維持しようとするだろうが、我々はそれを阻止して、1位を奪還できるよう努力する。難しい試合になると思うが、必ずできるという確信を持って臨む。
■“死の組”避けたい韓国代表、最終予選残り2試合も気が抜けない理由
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